いつも通り
年季が入ってる大きな木の下で2人は別れを告げようとしていた。2人はどちらも10歳。ヘルトが今日旅に出る。
「いつかまた…大きくなったら会いたいな。」とヘルトが恥ずかしそうに話す。
「きっと会えるよ!」とリィルは元気に返す。
今日、西暦212年 ヘルトは独りで旅立つ。
西暦219年
「暇だなあ〜」リィルはいつも通り何気ない生活を送っていた。
リィルはいつものパン屋でクリームパンを食べている。「ヘルトはいまどこにいるんだろ。」と嘆く。
これはあれだ恋心だとリィルは感じる。7年前旅立ったヘルトにリィルは今でも恋をしていた。
「そんなことばっかり言ってると結婚できないよ?」
そう言ってこっちにパンをもって歩いてきたのはアイリサだ。
「アイリサはいいよねえ。ルートがいて。」と返す。
アイリサとルートは幼少期から付き合っている。そしてヘルトを入れたこの4人は幼少期からの付き合いだ。
要は幼馴染と言うやつだろうか。わからない。
だけど私たちの中はとてもよい。
「いつかまた4人が揃う時がくるよ」とアイリサはリィルに聞こえないぐらいの大きさで言う。
「なんかいった!?」とリィルが尋ねると、アイリサは「いや、別に」と言う。続けてパン屋の店主のおばあちゃんにありがとうございますといい店を出る。
「も〜気になるから教えてよ」とリィルが追いかけていく。