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第四話 邂逅(かいこう)

「ニューヨーク基地からの入港許可が下りました」

如月オペレーターのジーナが報告する。

如月がユーロポートからニューヨーク基地へ向けて出航し、20時間、天本の予想通り敵襲もなく、予定通りにニューヨーク基地に到着した。

「基地のドックに入ったら、総員休憩とする」

天本はそう言うと、休憩の為、艦長室に向かって行った。




如月がニューヨーク基地のドックに入港した後、涼達三人は如月で運ばれてきた新型SFを見るため、如月の格納庫に足を運んでいた。

「さて、いよいよご対面だな」

性能については資料で確認しているが、やはり一度この目で見た方が良いと思ったのだ。

「どうせ明日から実際に乗って訓練するんだから何も今日来ることないだろうに」

「訓練も大したことしないけどね」

時間が少ないので、SFの訓練内容は基本的な操縦訓練を中心に行うことになっていた。

しかも、機体の操縦方法は地球軍が採用するウォーダン・エレクトロニクス製の量産機、WSFー11アイオロスと変わりないので、大した苦労はしない筈だった。

「でも、戦場での相棒のことは詳しく知っておきたいしな」

涼はそう言いながら、格納庫への道を歩き続けた。




格納庫では、これからの涼達の戦場での相棒が待っていた。三人はそれぞれの搭乗機の前に向かう。

新型SFは三機とも資料でも見た通り、アイオロスよりも流線的なデザインをしていた。

涼は右の機体に向かう。

「これから宜しく頼むぜ、オラシオン」

涼の機体はWNSFー01オラシオン、接近戦を得意とする機体である。

「これから宜しく、シグルス」

マーティの機体はWNSFー02シグルス、中距離戦を得意とする機体である。

「期待してるよ、アタランテ」

遥の機体はWNSFー03アタランテ、遠距離からの射撃戦を得意とする機体である。

各々が自分の乗る機体を確認していると、メカニックの村上和哉が声をかけてきた。

「艦長が呼んでましたよー!」

「今どちらに?」

「如月の艦長室にいらっしゃいます。挨拶がしたいのだそうです」

「あいよ。すぐに行くわ」

涼がそう言うと、三人は、走りだした。




「入江涼中尉他三名到着しました」

艦長室のドアをノックする。

「入れ」

その返事を聞き、涼達は入室する。

「如月艦長の天本隆一だ。階級は中佐だ。宜しくな」

「入江涼中尉です。宜しくお願いします」

「マーティン・ラスウェル中尉です。宜しくお願いします」

「遥・ルビンシテイン。階級は中尉です。宜しくお願いします」

これが、天本隆一と三人のSFパイロットの邂逅だった。



次回からは後書きで登場人物やSFの紹介をしていこうと思います。

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