5:鬼火
森に行く途中周りを見渡したながら進むと草原にはさっきまで何もいなかったが、今見渡すと動物やら幻獣やらかたくさんいた。
龍「さっきまではこの世界に認識してもらっていなかっただけか」と独り言を呟く。
その後ろを優火がぶつぶつと何か言いながらついてくる。
優火「無理だよー。僕なんかギルドの討伐依頼を受けたことないのに。あー。死んじゃうかもしれないよー。」そんなことを言っていると、龍が森に着き、止まったのを知らずそのまま歩いていると龍の背中にぶつかった。
龍「着いたぞ。これからアジトを探すまでは俺がする。アジトを見つけたら、盗賊退治はおまえがやれ。わかったな?」
優火「本当に死にかけたら助けてくれるんですよね?」
龍「当たり前だ。そのかわりギルドの入会はなしだ。」
優火「はい、わかりました。」
龍が自分の影「シェイド」の中に入り、木を登って上から見下ろすと、森の入り口から北西の方向に森なのに木が全く生えていない場所があった。そこが怪しいと思い、木から下りて優火と一緒に北西の方向に進んだ。
その木のない部分まで来るとそこには盗賊のアジトらしきテントや家が、19個ほどあった。
龍「ここからはおまえ1人だ。俺はおまえの影の中で待機してるからな」というと龍はシェイドに命令して優火の影の中に入った。
優火「わ、わかりました。」
と木の影でこそこそしていると見張りの盗賊にあっさり見つかってしまった。優火はどうしようかあたふたしているうちにあっというまに盗賊に囲まれてしまった。
影の中の龍「なにやってんだか・・・はぁ」
優火はこの状況を脱するべく戦闘体勢に入った。が恐怖に負けて動くこともままならない。
盗賊「おい、ガキここでなにやってんだよ!」と言いつつ突き飛ばしてきた。
落ちていた木の枝で頬に傷ができた。
龍「はあ、めんどくせぇけど助けに行ってやるか」と影から出ようとした瞬間、周りを囲んでいた盗賊の半分が熱風で炎上しながら吹き飛んだ。
何が起こったのかわからず、龍は優火の方を見た。
するとそこには赤髪の真紅の目をした奴が立っていた。
それが優火だということに気づいた、身長と優火の周りを飛んでいる。青い炎を見てわかった。
なぜこうなったのかはわからないがおもしろそうなので龍は見ていることにした。
優火「痛ってーな!ふざけんじゃねぇぞ、このザコども!」
盗賊「え、え。」
優火「このアジトごと葬ってやるよ!大炎花!」
言うと同時にアジトの真上に気球ぐらいの蒼い球が出来たかと思うとそれが地面に吸い込まれるようにして地面の中に入りアジトの全てを焼き払うような蒼い炎の柱ができた。
龍「それにしても綺麗だな。ていうか本当に弱の能力か?」
少し考えたがどうでもよくなった。
炎の柱ができたところは焼け野原になっていた。
それを見た盗賊はちりぢりになって逃げた。
見事に盗賊退治は成功した。
龍「俺が出なくて済んでよかったな。」
と言いつつ影から出てくるとそこにいたのは普通の優火だった。
龍「充分強いじゃねぇか。」
優火「なんのことですか?」
と焼け野原を見渡した。声を震えさせて言った。
優火「こ、これは僕がやったんですか?」
龍「覚えてないのか?」
優火「はい。」
龍「ま、いっか俺が出ずに盗賊退治したから約束どおりギルドに入れてやるよ。」
優火「本当ですか?」
龍「入りたくないなら入れんけど」
優火「入りたいです。」
龍「じゃあ、しょうがないし入れてやるか。」
優火「あ、ありがとうございます。」
龍「ようこそ俺のギルド アウトサイダー へ。とはいってもメンバーはまだ優火を含めて2人だけど。」
とへらへら笑いながら言った。
投稿遅れてすいません。
大会やらなんやらで遅れました。そして言葉がおかしいところがあったりと多々問題点はありますがここまで読んでくれてありがとうございます。
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必ずとはいきませんができるだけ返信しようと思うのでこれからもよろしくお願いします。