4:弱火
龍のギルドに入ろうといろいろな奴が声を掛けてきた、すごく装備がいい者、能力が強、特の奴もいたが全て断った。
なぜなら龍はつまらないものは嫌いだからだ。つまりイレギュラーな奴だけを仲間にしようとしているからだ。
それをぽつんとギルドの隅で龍を見ている少年がいた。
少年「いいなぁ。」
そうしていると龍が少年に気づき声を掛けた。
龍「おい。おまえなにしてんだ?」
少年「あっ、はい、えっと、あなたのことがいいなぁと思い見てました。」
とびくびくしながら答えた。
龍「名前と能力とどこのギルド?」
少年「あっ、はい、僕は猛鬼 優火と言います。」
容姿はいかにも弱々しそうな水色の髮で目も同じく水色だ。
身長は俺より小さい。
優火「能力は鬼火です。ギルドは・・・属していません。僕の能力の階級は、弱で、弱いから入れてもらえないんです。」
とギルドの中にいる人からもそいつは弱いから止めとけという声がちらほらあがった。
龍「ふーん、じゃあながんばれよ。」
優火「えーー。ここまで話しといて、じゃあなですかー。ひどいですよー。ギルドに入れてくださいよー。」と腕を掴み懇願する。
龍「うっせーな。弱いやつは興味ねえんだよ!」
優火「そこをなんとか~。」
龍「めっちゃうざい。殴りたい」と思ったが1ついい案がうかんだ。
龍「じゃあ。このギルド本部にある。討伐依頼を受けて死ななかったらな。難しさはな、どれにしよっかな・・・これだ。」
ちなみにギルド本部ではギルドを作ったりする他にソロや、ギルドに属さない者のためにここでも依頼の受注もしている。
「危険度:星4
討伐依頼:盗賊のアジトの破壊
依頼内容:盗賊が100人以上いるアジトの破壊。
場所:森の中」
危険度とは依頼の難易度、10段階中、星の数が増えるほど危険である。もちろんその上もある。それはまた別の機会に、
優火「100人以上!?本当にそれをやるんですか?」
龍「ここに書いてある、森って何処だ?」とギルドの係りに聞いている。
係り「本当にやるんですか!?あなたこの世界始めてですよね?ちなみに森はこの町をから真西にあります。」
龍「ああ。やるよ。そしてこの世界での依頼の受注も初めてだよ。」とにこやかに言った。
龍「やるのは俺じゃないけど。やるのはこの優火にやってもらう。」
優火「え、えーー。無理ですよ。死にますよ。」
龍「死にかけたら助けてやるよ。そのかわり、俺の手助けを受けたということでギルドには入れん。これが俺からのギルドに入れるための条件だ!」
龍「ということで、さっさと行くぞ。優火」
と言いながら歩いて森まで行った。