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神々の代理ゲーム  作者: AAA
第一章
10/21

9話 転換期

神々の代理ゲーム 9話 転換期




















俺はローグガルフを倒した後



ローグガルフの解体を自ら行った。



守護者に任せれば 勝手に<解体>して<倉庫>に入れてくれるのだが



まぁ 使えるアイテムが無いか 探したかったし



初めての中級討伐の達成感を 味わいたかったのだ。



そんな深く考えてない行動だったのだが



予想よりも 下級との違いを見ることができ 感嘆の息を上げた。



……ほう! 筋肉密度から骨格まで違うのか



……しかも! これは小さいが風の魔法石だな!?



風の魔法石とは 魔法を使う魔物が時々持っている



風石とも呼ばれる 属性がついた魔法石である。



(ええ そうよ サイズは小さめだけど)



(それを媒体にすると 風魔法が強化できるわ)



……たしか 貴重だったよな?



(もちろんよ 魔物の中でも 魔法を使うのは強力な奴が多いのに属性の魔法石を持ってるってことは さらに強いってことだもん)



(それ一個で 4人家族が 1年暮らせるわね)



……運が良かったな いや 襲われてる時点で悪いのか?



などと 考えていた時



急に天才の頭脳が 面白いアイデアを思いつくのだった。



今日は 魔力温存のために 守護者は作っていない



しかも いまだに <大暗黒殺の陣>は発動中のため



強力な魔法も使える!



そして下級魔物の死骸じゃ 少ししか効果がなかったが中級の魔物を材料に 守護者作りをしてみたくなったのだ。



しかも 天才の頭脳の副作用として とても強い知的欲求がある



気になると 知りたくて 夜も眠れなくなるのだ。



そんなわけで



<倉庫>から材料なりそうなものを取り出して並べつつ



頭の中で魔力不足でプランしか作ってなかった



魔法をいくつか選び出す。



そして



……よし こんなものかな?



準備が整うと軽く集中して



……<自動人形><構築><強化><付加><吸収><保存><圧縮>



と今できる 魔法技術をフル活動して作っていく



そうすると材料が集まりだし バキバキと音を立てながら



小さくなって 1.8メートルほどの人型になる



使った材料は


・ローグガルフ 1体

・風の魔法石 1個

・魔法石 20個

・バルドの翼 3対

・魔鋼鉄槍 1本



これは持っている 中でも結構 貴重なものばかりだ。



魔鋼鉄槍なんて 現在最強の武器だし 



12メートルのローグガルフも 売れば結構な金額になっただろう。



しかし こいつは何と言っても





……飛べるんだ!!





バルドが 群れに入ってからは空に飛んでいる トリ型の魔物も対処しなければな



と考えていたので <飛行>の魔法も いくつか考えていたのだが



守護者どもは 何と言っても 土が混ざっているから 飛ぶ能力と相性が悪かった。



しかし 風の魔法石を手に入れ バルドも手に入ったので調子に乗ってつくってしまった。



密度も半端ないものになってしまったが<体重操作>と<反発>の魔法でクリアした。



……くっくっくっく! できたぞ! 最強の守護者だ!



(…笑い方が 悪者になってるわよ)



(というか どう見ても 暗黒儀式よね)



確かに 今 見たら 何かとてつもなく悪いことをしているように見えるだろう。



外見的には 魔獣の混合獣(キメラ)人形が20体以上 円陣になっている。



しかも中心では 同じ人形が



さらに 強そうな人形を作っているのだ。



どう考えても ギルドに通報する。



…………………気にするな



チェコの批判を聞き流しながら



さて 出来上がった人形を起動させてみる。



顔は完全に オオカミで しかも 翼が生えている。



その上 体の各所に仕込んだ魔法石により



とてつもない魔力を感じるし



体内に隠してある 魔鋼鉄槍が何処から飛び出してくるか 分からないのだ。



恐ろし過ぎる!!



と 悦に浸っていたが



……ふむ 性能テストをしたいな



……しかし 下級じゃ相手になるわけもないし



そもそも ここらにいたのは全部殺してしまった。



……チェコ? ここから近い場所に中級魔物が出る場所はあるか?



(え? えっとね~ ここから北に向かって 山を3つこえた先にダンジョンがあるわね)



(そこなら 数体いるわ)



……よし 村の守りは通常状態なら3体で十分だったな?



(それくらいで 十分だと思うわ)



(そもそも 襲われるような場所に作ってないもの)



それを聞いて安心したが 中級に襲われたばかりなので



……まぁ 保険として4体は残そうか



そして 中級守護者に 北のダンジョンへ行くように



……パターンD 北のダンジョンへ



……その後は近くにいる魔物を倒しながら 少しずつ移動しておけ



それに 頷いて中級守護者は<地中移動>で消えていった。



一瞬 飛んでいってほしいと思ったが



目立たないようにプログラムされているため



……まぁ 仕方ないか 他の守護者は4体を除き



……パターンC 魔力濃度の高さを調べて 魔物の群れを適当に減らしながら移動し続けろ



……そして 4体はパターンB 村の守護だ



そう言うと 1体は村の守護へと向かい



現在の守護者3体に合流しようとする。



他の守護者たちは 四方へ散っていった。



……守護者を維持するには 魔物を狩り続けないといけないからな



(戦わないと 生きていけないのか~)



……まぁ そのために 作ったんだしな



といいながら <大黒殺の陣>がとけたので意識を本体へ戻すと



チェコが神器の観測をやめて



(おかえりなさい 御苦労さま)



……ああ それにしても疲れたな 寝るか



(まぁ 頑張ったものね……  おやすみ)



……おぅ おやすみ



と挨拶して 俺の意識は徐々に薄れていった。

















目が覚めると昼になっていった。



まぁ 夜更けにあんなことをしていれば仕方ないかと思っていると



<陰行>の魔法が解けかかっていることに気がつく。



……っく! <陰行>!



とっさに もっと強力にかけ直してから一息をつく。



……ふぅ どうしたんだ? 今のは?



と チェコの方に顔を向けながら聞く



そうすると おはよ~ 早くないけど とか言いながら出てきて



状況を説明してくれる。



(簡単なことよ 昨日の夜と 今でも守護者が戦い続けているんですもの)



(LVが どんどん上がっているわ)



……ああ そうだったな いくつになったんだ?



(LV21ね 当然 4か月の赤ん坊がしていてLVじゃないわ)



……かなり上がったな 1か月で7しか上がらなかったのに



(まぁ あの時は途中から狩れなかったし 何より 中級を1人で倒したんだもの)



(経験値量が ハンパなかったわ)









普通は 4人以上で狩りをするため



魔物を倒して入る 経験値も4分の1以下になってしまう。



その上 冒険者は基本的に命優先で格上の敵とは戦うことがない。



しかし ゴーレムなら 頭を吹っ飛ばされようが関係ないので無茶な狩りができるし



24時間戦い続けるのだ。



しかも それが20体以上同時なのである。



1日8~12時間が戦える限界で休日も取らないといけない冒険者とは成長速度が比べられないのだ。



……なるほどな しかし このままだとまずいか?



……たしか LVを確認する方法は



……国にある兵士用の検査魔法陣とギルドにある冒険者用だよな



(ええ それと魔法学校だと あるところもあるわ)



……ふむ ということはバレることは村にいる以上



……基本的にないよな?



(そうね <陰行>で魔力は隠してあるから)



(そうそう 分からないと思うわ)



……なら 気にしなくてもいいか?



(注意すれば 十分でしょう)



……わかった ふぅ これで懸念材料は消えたな



(ええ そのようね)



(でも これから どうするの)



……これから?



(だって ローグガルフは倒したんだから)



(もう 村を守る準備は必要ないでしょう?)



……そうだな 



……だが 代理ゲームがあるんだ



……LV上げは出来るだけしといた方がいいだろ?



(ああ! そうだったわね!)



……なんだ? 忘れていたのか?



(あははは だって ローグガルフとの戦いで…)



(いっぱい いっぱい だったのよぉ!)



思い出したのか 半泣きのチェコに呆れつつも



……まぁ 確かに



……この1カ月は それについてしか 考えてなかったからな



(でしょ! でしょ!)



自分の命もかかってるのに のんきに忘れてるチェコに



ため息を我慢しながら



……というわけで まぁ お互い 生き残るには強さがいる



……だから この1カ月ほどではないが魔法の研究をしながら



……この世界の知識についての講義だな



(ああ また授業するんだ)



……そりゃな 俺達には知識しかないんだ



……知識で戦う方法以外は とれんだろう?



(!! そうだったわね うん! 頑張りましょう!)



何故か 急に満面の笑みを浮かべたチェコを見ながら生きてくために覚悟を決める。









しかし 俺は最初のうち



確かに感じていた魔物を殺した時の罪悪感が



1カ月の戦いで達成感に変わり 



また 力が強くっていく快感にかわりつつあるのに



気付いていなかった。











そして それを何処からか見ていて



「いやぁ いいね いいねぇ! さすがだぁ!」



「ほんとに 僕が選んだことはある 順調だなぁ アハハッ」



と笑っていた神がいることも知ることはない。









魔法にルビ振ったほうがいいですかね?

もし良ければ参考をくださると嬉しいです

ネーミングセンスないので><

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