1/2
wish&reality第1話a fateful encounter
僕はいつもこの屋上で、空を眺めている。
何で空を眺めているかって?そんなの決まっている。
他にやることが無いからだ。
無いと言うよりもやらないと言った方が正しい。
勉強も、スポーツも、やるきがおきないし、親にも見捨てられた。
最初は話かけてくれる子もいたが、みんな僕からはなれていった。
別に良いんだ、友達が欲しいと思ったことはないし、別にひとりでも平気だ。
いつも学校には行くが、何もしない。
ただ空を眺めている。
でも最近ぼくの日常で少しだけ変わったことがある。
誰かは知らないが、ぼくの隣で僕と同じ様に空を眺めている奴がいる。
隣って言っても、数メートルは、はなれているし、別にしゃべるわけでもないから名前も知らない。
顔もはっきりと見てはいないが、男だということだけははわかる。
でも、ただ隣で空を眺めているだけだけど、何だか妙に嬉しかった。
うれしいと感じたのは何年ぶりだろうか…。
声を掛けようとおもってみたけど、かけなかった。
ただ隣にいてくれるだけで心がおちついた。
数日後…。
また今日も空を眺めていた。
すると隣からしゃべり掛けてくる、声が聞こえた。