8話 ◎本当に起こった出来事なんだΩ
学校の教室。目の前には机がありそこに日舞さんと鈴白さんが座っている。
教室には俺たち以外いない。
2人に母から聞いた話を伝えた。
「ていうことなんだけど」
鈴白さんが不思議そうに言う。
「それって本当のことなの?急に言われても正直話を飲み込めない」
「私ある。記憶…背中から押されて電車に跳ねられた記憶」
「え!?」
鈴白さんが驚いたが俺も内心驚いている。
俺が尋ねる。
「それいつ?」
「昨日」
「昨日か一緒だ」
「花壇を見た日ちょっと早く学校に行こうと駅に行った時の夢を見たと思ってたけど」
俺が真剣な表情で言う。
「本当に起こった出来事なんだ」
「嘘!?」
日舞さんが口に手を当て驚愕している。
「鈴白さん昨日俺と鈴白さんの家の観覧スポットで会った夢とか見てない?」
「見たわ……」
鈴白さんも目を見開き驚愕している。
「現実だったってこと?それで私達が危険になるって」
「そういう事。ひとまず今日は3人で一緒に帰ろう日舞さんは…朝迎えに行くよ今日家の場所教えて」
うん、日舞さんが頷く。
「ありがとう」
怯えながらも日舞さんはお礼を言った。
「今日はそういうことにしましょうか。私もお願いするわ」
鈴白さんも了承のようで良かった。
俺も今日聞いたばかりの話で動揺しているがひとまず言われたことの対策はしよう。
「学校では普通にしてるために花壇やっちゃおう」
俺が提案すると2人も頷き花壇の場所へと向かった。
鈴白さんが聞いてくる。
「ねえ、家に引きこもってみたりしたら駄目なのかしら」
「あー……」
俺は言葉に詰まった。
「どうだろうね危険になりやすいって事だしダメなんじゃないかな」
「そっか」
等の話を話していたら花壇についた。
今度は肥料を教室から俺が運んできた。
「じゃあやるか」