6話 ◎呪いと花の祝福Ω
真剣な顔付きで母が語り出す。
「これは家、芯葉家と日舞家、鈴白家が先祖代々不定期で来る呪いの話し」
家の台所で何やら重そうな話を始めそうな単語に俺は驚いた。
「呪い!?」
「ごめんなさい。呪いとは言ったけど呪いかどうかは、はっきりしてないの。もしかしたら私たちを助ける祝福かも」
「お、ぅ、それで…?」
「何故かは分からないでも日舞家と鈴白家の人は人生の何処かの同じ1年間、死亡事故や自殺、事件にとても巻き込まれやすくなるの毎回の代で起こるわけじゃなくてランダムなんだけど必ずどちらかがなればもう片方も同じタイミングでなる」
身振り手振りで母が丁寧に話してくれる。
「うん」
「それを助けられるのが芯葉家の人。日舞はヒマワリ。鈴白はスズラン。自分が死んだとき自分の中でヒマワリやスズランが咲くのが分かるんだって、それでなんども蘇る。それを私達は花の祝福って呼んでるわ」
「花の祝福…蘇る!?なら無敵ってこと?何もしなくても平気そうだ、あでも死ぬのは辛いか」
「そうじゃない」
「ん」
「ヒマワリもスズランも栄養?みたいなものを摂取しないといつまでも咲き続けられるわけじゃない。それで花に栄養を届ける茎がいる。それが芯葉家。2つの家の人とそばにいることで栄養を与えまた咲かせることができる。久喜次第では死亡事故や自殺、事件を回避することもできるわ。ここまでで何かわからないことはある?」
「…………特には………」
「そうなら話を戻すわね」
「うん」
「後は光る玉だったはね。光る玉は呪いと花の祝福が始まっていて私達3家がそれに触れているから花から出る不思議な力を目視できるようになってるからなの」
ここでこんなことを思ったらいけないのかもしれない。でも思ってしまった。
なんか凄いラノベっぽい展開になってきたなー
「因みにあなたの名前も茎の恩恵があるようにって久喜にしたのよ」
「え!そうなの?」
「日舞家の人と鈴白家の人もそうなんじゃない?」
だから日舞さんは苗字のひまと名前のわりでヒマワリ。
鈴白さんは苗字のすずと名前のらんでスズランになる様になってたのか、たまたまじゃなかったんだ。
で俺が芯葉久喜 普通に茎だから茎。苗字の芯葉が茎っぽいのはたまたまかな?
「母さん、家の苗字が茎っぽいのはどうして?」
「それは分からない因果応報ってやつじゃないかしら」
「そっか」
俺は今日一か八かで聞いた母からとんでもない話を聞いてしまった。
これからどうするかー……
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