11話 ◎駅での戦いΩ
朝。
なんだか今日は嫌な予感がする。
それは何故か、昨日凄くいいことがあって大抵そう言う時の次って嫌なことが起こるからだ、特にラノベとかで!
最近ラノベで起きそうなことが立て続けに起きてるから気おつけないとな。
学校へ行く身支度を整えた。
迎えに行く為、日舞の家へ俺は向かう。
「おはよー…」
「おはよー…!」
肩に掛かるぐらいの綺麗なオレンジ色の髪に肩にバックを掛けてた学生服の日舞が家の中から出てくる。
俺にぎこちなく手を振った。
「じゃ、じゃあ行こうか」
「う、うん!」
うーん、ぎこちなさを拭いきれない。
昨日相合傘をしたせいだ。これでお互い意識してしまっている。
少し空いた一定の距離感を保たれながら2人は駅に向かって歩いていった。
駅に到着した。
駅には人が多く通行し通勤や通学で使う人で人混みになっている。
あんまり話さず着いてしまった…。
こんな可愛い人と歩ける機会なんて最近以外ないんだし日舞と話したかったが…。
仕方ない。
母の話では何かあった場所ではまた同じ場所で何か起こる可能性が高いらしい。だから日舞が死んだこの駅でまた何かあるかもしれない。
俺は意を決する。
俺が死なないように日舞を守るんだ。そして俺も死なないように生き延びる。また2人で登校する為にも!
俺は心の中で密かに決心した。
2人横並び、駅へ俺達も入っていく。
人混みの中飲み物を飲む者、電話をする者、あぐらをかいている者、色々な人がいたがその中にふらふらしている男がいた。
その男はスーツを着ていて手ぶらでふらふらしている。まだ遠くにいるが、こちらを見ているような気がした。
なんだ?
俺はその男が気になった。
男はふらついている。だが別に手に酒を持って酔っているとかそういう訳でもなさそうだ。どうしたんだ?
もしかして普通に体調悪い?救急車呼んだほうがいい?
俺が悩んでいると男はゆっくり大股でこちらに歩いてきた。
男の周りにいた人波を通り過ぎながら男に注目していた。
なんとも言えない嫌な予感がした俺は日舞の手を取り歩行を速めた。
日舞が不思議そうに尋ねてくる。
「どうしたの?」
「なんかふらふらしてる変な人いて」
「え、大丈夫その人?助けたほうが良いんじゃない?」
「俺もそれは悩んだんだけど呪のこともあるし今回は避けよう」
「そっか分かった」
俺達が話していると男は足を速めこちらに来ていた。
もうすぐ後ろまで来ている。
このままでは追いつかれる。走って逃げてみるか?
いや、今は周りにも人が沢山いる。ここは距離を保ちつつ声をかけてみるか。
「あの!――」
男が日舞の持っていたバックに手をかけた。
「きゃっ!!」
日舞が体をすくめ叫ぶ。
「なにするの!!」
日舞が大声で言う。
抵抗するが男に取られ男は走って逃げようとする。
俺も男に手を掛けるが呆気なく振りほどかれた。
男は全力疾走で逃げていく。
「くっ窃盗犯かよ!誰かー!窃盗です!!捕まえてください!!」
俺も後を追いかけようと一本足が出た所で足を止める。
ここで追いかけてもいいのか?
日舞が追いかけようとしていたので肩を掴んだ。
「ちょっと待って!」
「逃げちゃうよ!追いかけないと!」
「可怪しいんだ。あの男が出てくるタイミングも」
「え?」
日舞が焦った声音で疑問を口にした。
その間にも男は捕まえようとする通行人を払い除けどんどん遠くへ行ってしまっていた。
「今の日舞は呪いで危険な目に遭いやすい。ここで追いかけたらもっと危ない目に合うかも」
「うっ」と日舞が唸り苦しそうに頷いた。
「確かにそうだね」
凄く苦しそうだ。
はーはー小さく息を吐きながら俯き目頭には小さい涙が浮かんできていた。
「くっ」
これでいいのか?このままで、日舞が悲しんでるこのままで、本当にいいのか?
俺は自問自答を繰り返す。
今まで辛そうに落ち込んでいた日舞が膝から崩れ落ちる。
やっぱりダメだ!
こんな呪いの防ぎ方で毎回日舞を悲しませたくはない!!
どうする?なにか案はないか?
俺は必死に考え込んだ。
今までの人生で1番の脳のフル回転を見せるんだ!!!!




