キャベツ【WEB】
キャベツ
サクッ! サクッ!
ペリペリペリ……。
「うん……良いキャベツだ! 朝露でキラキラだぜ!」
「先輩! 今収穫された、その弐つで良いんじゃ無いですかね……?」
「朝焼けにキラキラ輝く、キャベツが最高だぜ!」
ブルルル……ルン!
バフッ……バフッ……。
ブルルル……ブルルル……。
バフッ……バフッ……。
ブルン! ブルン!
ブルルル……ルルルルルル……。
もくもく……もくもく……。
「先輩! 走って来てくださいねぇ!」
「待ってくれよ! 流石にここからは無理だからさ!」
「もう! 置いてったり何かしませんよ! キラキラが眩し過ぎ何ですから! キャベツ好きにも程がありますよ! まったく……」
「あははははは……そんなの当たり前だろ! キャベツだけじゃ無いさ! 壱皿に集うみんな大好きだよ! みんな輝いていて、添え物なんかじゃ無いんだよ! 何時も言ってるだろ!」
「はいはい……そうですね……もうそろそろ私にも、朝摘みキャベツ刻ませて下さいよ! 16ビートで駆け抜けますから!」
「あははははは……そのうちね!」
「もう……戻って仕込みますよ〜っ!」
「おっ朝陽が紅色に染まってるぜ!」
「はいはい……」
ブロロロロ〜ン……。
トラックの後ろのケツブタに書かれた、元祖! 豚カツ夜明け前が揺れている……。
ブロロロロ〜ン……。