↓ ↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
@カフェ  作者: 閏間君
PR
1/1

妖怪日常珈琲奇譚

一人旅をしていた”俺”が迷い込んだ町での話。

突然だがカフェを開いた。

いや、自分でもおかしいとは思う。

一人旅で電車に乗っていたら、知らない駅について、

駅の外の知らない町を探索していたら、迷って帰れなくなって、

なんとなく知らない町の知らない公園のベンチに座っていたら、

黒い服の顔の白い男の子に出会って、水筒の中の珈琲(生温い)を上げたら、

たいそう喜んで、笑顔で店舗(結構大きめ)をくれた。

文字におこしてみてもよくわからない。

子供が持っているものなのか?

この頃の男の子は店舗を所持しているのか?

一応書き足すが、所持だ。そう、ポケットから出てきたのだ。

どこかの青い猫型ロボットを思い出すが、

店舗をくれたのは世話をするほうではなく、される側の男の子だ。(まぁ服は黒一色だったが)

中は広かったが(外から見たときより大きいように思う)、

とりあえず、キッチン的なところに案内された。

蛇口があったので捻ったら、熱湯が出てきた。

回転寿司のあの黒いところを指で押したときくらい驚いた。

熱かった。

「そこはちょうど九十八度」そう言いながら、男の子はシンクの下あたりから、

まな板(輝くほど赤い)を取り出して、

俺の水筒をその上に置いた。

数秒ほどで水筒が溶けた。

氷をフライパンで溶かすくらいの勢いで溶けた。

俺の愛用の水筒が・・・。

男の子が「消えた・・・」と絶望の表情を浮かべている。

おい、お前が溶かしたんだろう。

しかし、今はどうでも良かった。

理由は明白で、店舗をもらったからだ。

子供の「このお菓子あげるね~。」感覚で店舗をもらったからだ。

咄嗟に俺はさっきの、「ちょうど九十八度」発言を思い出した。

俺はリュックから、コップとポットとティーサーバーとセラミックフィルターを取り出して、

ポットとコップにお湯を入れた。

セラミックフィルターをティーサーバーにセットし、

そして予め挽いて完全真空パックなるものに入れておいた豆を

セラミックフィルターに入れて、

おそらく九十五度くらいになっているであろうポットのお湯を豆全体に湿らせる程度注いだ。

酸化していなかったからか、粉末状のコーヒー豆からはガスが出て膨らみ、

コーヒーの香りがキッチン中にいきわたった。

なぜわかるか?

それは、端っこで見てたあの男の子がいつの間にか俺の隣にいるからだ。

そして、中心からのの字を書くようにお湯を注ぎ、(おもったより)きれいに泡がたった。

男の子はその整った顔の目を輝かせ、鼻を小刻みに動かしながら泡立ちコーヒーを見つめている。

そして何度かお湯を注ぎ、二人分のコーヒーが淹れ終わった。

コーヒーの出がらしを捨てる場所に困っていると焼却炉なるものにいれろと言われたので

中が輝くほど赤い焼却炉に出がらしを投げ入れ(もうやけくそ)、

二人でコーヒーを飲んだ。

「この子めっちゃおいしそうにコーヒー飲むなぁ。」

そう思いながら飲むコーヒーも美味しい。

そして、ここで寝ていいといわれた部屋に寝転がったのだが、

疲れとカフェインの五分の格闘の末、疲れが勝利したようだ。

俺は眠った。

朝起きると男の子が看板を作っていた。店名は「@カフェ」だそうだ。

(MwM)。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。