雨宿り
「本当、に…?」
聞こえてきたのは、そんなか細い問いだった。
「嘘なんかつく訳ないだろ」
富多羽が言う。
「……」
数秒、沈黙が続く。
そして、その沈黙はすぐに破られた。
鼻をすするような音が聞こえたと思うと、涼花の声が聞こえた。その初めは、少し裏返っているようにも聞こえた。
『ありがとう、翔』
どこか曇っているような声だった。比喩でも何でもなく、例えるなら…人間が泣いているときのような声とでも言おうか。
「……泣いてんのか?」
少し、からかうように富多羽は言った。
『んなわけ…!!…ないでしょ』
「はいはい、悪かった、悪かったから唸るなって!」
はぁ、とため息のような音が聞こえたと思うと彼女は「…そういえばさ」と話し始める。
『征弥と、一子ちゃんも私に…付いてきてくれる、ってメールくれたの』
「そーか、それは良かった。アイツら、考える、考える言ってたのに案外すぐに決心ついたな」
『それを言うなら、翔、アンタも一緒よ』
「それもそうか」
ははは、と翔が笑う。
「…なぁ、涼花」
そう言って、話を切り出した富多羽の表情には笑みはない。
「アイツら、なんか言ってたか?」
『特に何にも言ってなかった。二人とも、メールで送ってくれたから…』
「そうか」
とにかく、二人も自分と同じように決意を固めたのだろう。
富多羽は自分の日常を守るため。なら、あの二人は何を思って、涼花に協力しようとしたのか。気になったが、後になって聞くのは野暮だと思い立つ。
『……ごめん、嘘ついた。本当は征弥からメールが来たの』
「で、なんて言ってたんだ?」
何故嘘をついたか、なんて質問はしない。彼女がつくような嘘には、必ずそれなりの理由があるのを富多羽は知っている。だから、嘘をついたからといって糾弾するようなマネはしない。
『…怒られた。言葉が足りないってさ』
「言葉が足りない?どういう意味だ、それ」
『私、あなた達に協力してって言ったでしょ』
「言ったな」
『その時に、征弥には……私が、あの山に行こうとしてるって思われてたらしいの』
「あー…そういう。ごめん、俺も最初はそう思ってた」
やだ、嘘でしょ。と焦りの声がスピーカーから漏れる。
「さすがにお前の事だから違うだろって、考え直したから安心しろ。で、それで?」
『…それで、学校から帰ってすぐに征弥からメッセージ届いてて、その時に無茶するな、って言われてさ。そこまで?って思って聞いたら…』
「物の見事に勘違いされてたって事か」
『…そういうことみたい。それで、ちゃんと説明したら』
「そういうことは先に言え、ってか」
『さすがに、あんな危険な所に行く訳ないのに何でそう思われたんだか、ね?』
「………」
『何で黙ってるのよ?』
「なんでもごぜーません」
偶に…ほんの偶に、暴走する癖がある彼女のことだから何も言えない。
『…ふぅん、そう』
話は変わるけど、と彼女は言って、
『電話を寄越したのは、翔だけよ。…こっちはお風呂にしようかと思ってたのに、本当にタイミングが良いこと』
「それは悪かった。でも、どうしてもこうやって話した方が良いかと思ってさ」
『翔…』
ねぇ、と涼花。
『本当に、ありがとう』
「やめろよ、そんなに言うと安っぽく聞こえるぞ」
『大丈夫よ。こんなこと、あなた達ぐらいにしか言わないからさ』
「それでもだ。そういうのは、ここぞの時の為に取っとけよ。分かったか?」
『ハイハイ、分かりました』
本当かよ、と富多羽が呟くように言う。
その時、ふと部屋の隅の棚の上に置かれた電子時計に目が行った。…どうやら、時間も時間らしい。
「ま、そんじゃあな、涼花。俺もだけど、お前もちゃんと寝とけよ」
『何言ってんの、アンタと違ってしっかり寝てる…』
「嘘つけ。部室で見た時、お前の目んとこ隈がくっきり浮かんでたぞ。嘘だと思うなら、鏡で見てみろ」
スピーカーの向こうから『え、嘘!?』という声が聞こえる。どうやら、気づいていなかったらしい
「あんだけ酷かったら誰でも心配になるぞ。…そうか、だから征弥は……」
全く、とため息を着く。
昔から、彼女の目元に隈ができる時は大抵、何かに思い悩んでいる時か、体重が増えた時ぐらいだ。だから、部室で彼女を見た時、目元に隈が出来ているのを知って、今回も夜が眠れないほど何かに悩んでいたと知ることが出来たのだ。
「分かったなら、今日は飯食って歯磨いて寝ろ。これ以上の話は明日にしよう。OK?」
『…了解。翔、貴方もちゃんと休みなさいよ』
「大丈夫だって。おめーに言うぐらいだぜ?言った本人が出来なくてどうすんだ」
スピーカーから、ふふ、と小さな笑い声が聞こえた。
『そうね。じゃ、また明日』
「ああ、またな」
耳からスマートフォンを離し、画面上の通話を終了するためのボタンを触る。
そっと富多羽は息を吐いた。身体中の感情を全て吐き出すように、短いが重い一息。
別に、この決心が一つのゴールではない。
この決心が、悪夢の終わりではない。
この決断は彼にとっては、たったの一歩を進んだに過ぎない些細な出来事。
もしかしたら、もういちど足を踏み出したら、歩いていた道から外れてしまうかもしれない。上っていると思っていた階段から、転げ落ちてしまうかもしれない。
人生にコンティニューなどない、生憎と手持ちのコインは持ち合わせていないのだ。
だから、次の行動は慎重に決めなければならない。それにこれは、自分の決めた事だ。最後まで悔いがなく、最善の結果にしなければならない。それが筋というものだろう。
富多羽は、窓の外に目をやる。
昨日と同じ空を見ているはずなのに、全く印象が違う。
この夕空は、禍々しくもなく、恐怖も感じない。
それだけなのに、いつもの日常が帰ってきたようにも思えた。だが、それは違う。帰ってきたのでは無い、取り戻すべき日常が遠くに垣間見えただけだ。
千里の道も一歩から、と誰かは言った。
この一歩こそ、些細なものだが、その一歩には何物にも代えられない思いがあってこそ歩めたのだ。それは、決して忘れてはいけないと富多羽は思う。
そんな決意を胸に抱く。
どこかで、雀か何かが鳴く声が聞こえる。
その小鳥達のさえずりで、富多羽 翔太郎は目を覚ます。
枕は頭の下に、使わなくなって畳まれた毛布は足元に。パジャマに汗は染みてない。
記憶こそないが、昨夜の寝心地は良かったのだろう。
半ば眠ったままの目を擦りながら、富多羽は起き上がる。そして、ベッド横の窓に掛かったカーテンを少しずらす。
…どうやら、昨日と違って今日は曇りらしい。
「……ううん」
もう一度、目をこすると枕の横に置かれた充電器のケーブルが刺さったままのスマートフォンを手に取る。
電源ボタンを押す前に、富多羽はある事に気がついた。
「………ん?」
そういえば、今日は目覚ましが鳴ってない。
習慣的に、いつもは目覚ましが鳴る前に起きてしまうのだが…。まさか、寝ていた時に押したということは無かろう。
「っかしいな…」
携帯の電源を付ける。
光がついて、画面が表示される。
何月何日、何曜日、現在の時刻に今日の天気に今日一で入った下らないニュース。それらがホーム画面に表示される。
それらの中で、まず目に入ったのは、一際大きく強調されている時刻だった。
「………あ?」
急に身体中から汗が吹き出る。
表示されていた時刻は、
AM8:32
気の所為でなければ、スマートフォンの画面にはそう表示されている。
おかしい、そうなると今は一限目の授業を受けているはず。
…なら、何故今ベッドの上にいる?
まずい。
やばい。
やらかした。
「うぉぉあああ!?」
富多羽はベッドから飛び上がるようにして立ち上がると、脱兎のごときスピードで着替えを済ませ、カバンを持ち上げ、一階へと駆け下る。
朝飯など食べる暇もない。
勢いのまま、少年は玄関のドアノブに手を掛けようとした、
その時。
「翔?なにやってるの?」
背後から、声が聞こえた。
振り返るとそこには、母が心配そうな目をして立っていた。
「学校だよ、学校!!遅刻しちゃうから、早く行かせてくれ!!!」
はぁ?と彼女は首を傾げると、
「何言ってんの、今日は土曜日じゃない」
「…………え?」
「………」
無言のまま、富多羽はベッドに倒れる。
顔を真っ赤にしながら朝食を食べて、部屋着に着替え直して部屋に戻ったのはいいものの…そこから、やることが一切無いことに気付いた。
一先ず、富多羽はスマートフォンの画面を眺める。
画面にはメッセージアプリのチャット欄が映し出されている。
(…そういや、あいつも勘違いしてんじゃねえだろうな)
チャット欄の上部にはある人物の名前が表示されている。
勉強する頭は有っても、その他が残念な誰かさんの事だ。
もしかすると、もしかするとだ。
「いや、さすがに無いか」
富多羽がそう呟く。確かに、彼女はしっかり者とら言い難いが、それでもそんなおかしな間違いを犯すほど、彼女は馬鹿ではない。
と、その時、彼のいる部屋に誰かが入ってきた。
「ごめん翔、お母さんち出掛けてくるから留守番頼める?」
入ってきたのは、外行きの格好をした母親だった。
「分かった。気をつけてよ」
「ごめんねー」
母親を見送ると富多羽は、何となく窓の方に目をやった。
起きた時には、単に曇り空だったが今となっては、空はどす黒い雲が覆っていていつ雨が降ってもおかしくはないように思えた。
何もすることが無くなった少年は、取りきれなかった疲れを取り払うべく、少し横になることにした。
意識が落ちるのに、それ程時間も掛からなかった。
…ピンポーン……
意識が落ちていた少年の耳に、そんな音が入り込む。
それが玄関の呼び鈴だと言うのには、あと数回その音が鳴り響くまで気がつくことは無かった。
「…誰だ?」
母からは来客があるとは聞いてない。
とりあえず、宅配という可能性もあるので急ぎ足で玄関へと向かう。
…その際、外からは雨音がした。
屋根を打つ激しい音からして、外はひどい雨だろうなと思いながら富多羽は、玄関のドアを開ける。
より一層強くなるザァーという雨音、ドアが開くにつれ徐々に広がる外の景色。
開かれた視界に、いたのは━━━━━、
ずぶ濡れになった制服姿の雉子島涼花だった。
「!?」
一瞬、富多羽は自分の目を疑った。
目の前のずぶ濡れは、あははと申し訳なさそうに
「ごめん、ちょっと雨宿りさせてくれない?」
「分かった、分かったから、とりあえず中入っとけ」
それだけ言うと、富多羽は家の奥へと消えていった。
少年の予想外の行動に呆気にとられていた少女は、ともかく、言われた通りに家の中へと入る。そのタイミングで富多羽が何かを抱えながら戻ってきた。
「とりあえず、これで顔とか足とか拭いて。あと、靴の中にこいつを詰めといて、そうすりゃ乾くから」
と言って、涼花に抱えていたタオルを渡した。そして、彼女を床の上に上がらせる。
「ごめん、急にやってきて…」
「いいから、水拭かないと風邪ひくぞ」
なかなかタオルを持つ手を動かさない涼花から、富多羽はタオルを奪って彼女の髪の毛をわしゃわしゃと拭う。
「で、何で制服で俺ん家に?」
「………」
「涼花さーん?」
すると、彼女はわしゃわしゃと頭を拭いていた富多羽の手を右手で掴んで止める。
濡れて少し固まった前髪の間から、若干悲しそうな瞳が覗く。
「今週も、土曜日授業があるかと思ってたの。…悪い?」
「いーえ、滅相もございません」
彼女は、富多羽の腕を掴んでいない左手でタオルを取り返す。
「…もう少しで夏だってのに、低体温症になるなんて、冗談でも笑えないわ」
顔の周りを拭きながら、涼花は言う。その際、ブルっと肩を震わせたのを富多羽は見逃さなかった。
「そーだな。ま、雨が止むまでここで休んでけ。止まなかったら傘ぐらい貸してやるから」
「昨日のニュース、って知ってる?」
おもむろに、彼女がそう言った。
彼女は、制服から学校で着る予定で持っていた体操服のズボンに無地のTシャツに着替えていた。
二人はリビングで、富多羽はソファに座り、そのソファの後ろでは涼花が床にあぐらをかいて濡れた制服をドライヤーで乾かしている。
「それって吾田山の?」
「そう、それ。…その様子だと、知ってるんだあのニュース」
若干、苦い顔をしながら答えた富多羽を見て、涼花は言う。
「まぁな」
「なら、聞くけど。あの見つかった死体………私達が見た死体がアンタが言ってた先輩達なのかな」
涼花がドライヤーを持つ手を止める。
「さあな。俺も動画に映ってた人間の顔をハッキリ憶えちゃいないから、警察辺りが名前を公開しない限りどうとも言えないな」
「なら、時間の問題かもね。日本のメディアなら寄ってたかって、そういうこと知りたがりそうだし」
涼花はうんざりしたように、手に持つドライヤーをハンガーで吊るした制服に風を送る作業に戻る。
「だけど、そもそも公表するかも分からないかもな」
「……ま、そこら辺はどうでも良いかも。大事なのは見つかった死体の数」
「死体の数?」
「うん」
「それって出されてんのか?てっきり、多数の、で片付けられてるとばかり」
「テレビだとそう言われてる。けど、…ネットとかじゃ12人だとか書かれてた」
「12!?」
思わず、富多羽は叫ぶ。
「そ、12人。12人の死体があの山に転がってたらしいのよ」
「…………」
信じられない、とは言えない。
むしろ、少なすぎると言っても良いのかもしれない。
……ただ、そんなものか、と思ってしまった自分をひたすら殴ってやりたかった。
「…で、何で死体の数が重要なんだ?」
「やっぱり、少ないのよ」
涼花は乾かした制服を置いて、次にスカートにドライヤーを向ける。
「あの鳥が昔からあの山にいたんだったら、もっと被害者は多かったはず」
けど、と涼花は続けて、
「今回見つかった死体は12体。それも、全員死後半年もいってない状態だった」
「…つまり、あれが最近この街に来たのは確定で良いのか」
「あんま考えたくないけど、そういうことみたいね」
「そうなると、俺たちはあれのこと調べられないじゃないか。吾田山に入るための山道は全部閉鎖されてるだろうし、ネットを使うにしてもそもそもの目撃情報が無いからな…さぁて、どうしたもんかな」
調べる、ということは、あの鳥に対するもしもの時のための切り札を得ることと同義だ。
直接殴り合って勝てるようなら苦労はしない。しかし、そんな力は彼らには、というより人間には無い。だから、持ちうる限りの知恵を使うしかない。
今すぐに、とはならなくても良い。
いつかの為に有効な情報を得ることさえ出来ればいい。
…しかし、今の状況を鑑みるに、そうする事は難しいかもしれない。
けれど、彼女は、
「大丈夫、私に考えがある」
「考え?…マトモな考えだろうな」
「マトモよ、マトモ。あんた私をサイコか何かかと思ってんじゃないわよ」
「へいへい、で、その考えって何だよ?」
富多羽の適当な返事に涼花は、次言ったら覚えときなさいよ、とジトーとした目で睨みつける。
「…ま、考えってのは前も言ったけど、私が昔聞いた昔話の事なんだけどね」
「あー、昨日言ってたやつか」
「そ、あれなんだけど…もしかしたら、似たような話がここらの伝承にあるかもしれない」
「…まじ?」
「多分ね。この話、おばあちゃんから聞いたんだけれど、昔から聞かされていた話みたいで。おばあちゃんも聞いていたなら昔の本とか調べれば出てくるかも、って思ってさ」
「…つうと、そういうのは古文書とかに載ってんのか?」
「それか、コンビニとかで売れ残ってるオカルト雑誌とか」
「本気か?」
「冗談」
「…とにかく、次の集まりの時には図書館かなんかにでも行くつもりか」
「そのつもり。まぁ、学校の図書室は小さすぎるから、近くの市営のとこかな」
その台詞は、妙なくらい活気が無かった。彼女の目的も、その理由もハッキリしているのに、何が不安なのだろうか。
その疑問は、直後の彼女の言葉によって解消された。
「…でも、成果はあるか分からない。もしかしたら、無いかもしれない」
それは、単純に結果の事のようだった。
本当にこの選択で合っているのか、それとも間違っているのか。この選択で後から後悔しないかどうか、彼女を襲っていたのはそんな葛藤のようだ。
「……ま、こっちはアホみたいに苦しみながらやってんだ。その分の見返りは、絶対あるだろうさ」
富多羽が言う。
その言葉に、涼花は不安で曲げられていた口を緩んで笑みを漏らす。
そして、若干いたずらっぽく笑みを浮かべると。
「それは、何?励ましてるつもり?」
「……さあ?」
「じゃ、そういう意味ってことで受け取っとく」
ふふ、と笑みが聞こえたと同時にずっと聞こえていたドライヤーの音が止んだ。
「っし、こんなもんかな。…で、外は」
ドライヤーを床に置きつつ、涼花は横にある窓に首を向けて、空を見上げる。
変わらず…というより、空模様は先程よりも悪化していた。雨も大粒に、それも密度がより濃くなっているようにも見える。
「最悪だな。どうする?こん中じゃ、傘も意味無さそうだぞ」
「…何時ぐらいまでなら、居ても大丈夫?」
「午後くらいまで、かな。母さんはさっき出掛けてったばっかだし。うん、午後までだな」
「ごめん、雨弱まるまで居させてくれる?」
「大丈夫。気が済むまで居りゃいいさ」
空を見上げると、雨の粒が小石ほどの大きさから砂粒ほどにまで小さくなっているのが見えた。
「…そういやさ」
と、少年が口を開いた。
「調査調査、っつうけど、結局俺たちは何をしようとしてるんだ?」
少年が言うと、目の前の少女がゆっくりと顔を上げる。
「言ったでしょ。あの鳥のことを調べることだって」
「本当か?」
「……他にも、少し、ね」
「少し、って?」
少女は、数秒ほど考える素振りを見せると、
「あわよくば、あの鳥をこの土地から追い出すことが出来る方法があればな、って…さ」
そう言う少女の横顔を少年は覗く。希望はあるのに、どこか諦めたような表情が、彼女の顔に浮かんでいた。
「…ま、どうにかなっだろ」
少年が言う。
彼女は再び空を見上げる。
雨は既に止んでいるようだ。帰るとなれば、今が一番だろう。
「だと、良いな」
ポツリ、と少女が言う。
彼女の目には、雲から差し込む光芒が映っていた。
四話目となった今回で、この章は残り数話となりました、どうも筆者です。時期が時期なため、規則的に投稿することは若干不可能になりつつあります。目標として、今年中に二章は進めたいのですが少し難しかもしれませんね。
ちなみに、次章の主人公は戌井 一子になります。
今回は人の感情をメインに描写していますが、次はもっと別な日本のホラー映画のような現象的なホラーに挑戦してきたいです。
では、今回はこのあたりで…
誤字や脱字、日本語がおかしい箇所があれば報告していただけると幸いです。
それでは、今回もこんなお話を読んでいただきありがとうございました!