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ヒストリー・リバイブ  作者: 「」
序章 憑黄泉
2/3

心臓を刺されて

 突如、地獄と化した教室。憑黄泉と名乗るクラスメイトに心臓をナイフで刺された智也。

 段々と意識が遠くなっていく。智也は死を悟っていた。今日が自分の命日だと分かっていた。だって、憑黄泉の目は笑っていたからだ。笑った目で智也に近づいて来たからだ。

 逃げたくても逃げれなかっただから死を悟ったのだ。

 熱く流れている血が胸から飛び出ている。心臓がバクバクといっている。体は生きようとしているのだろうか。意識が薄くなってきた。

 脳内に様々な記憶メモリーが呼び起された。これがフラッシュバックというやつかと智也は思いつつ、静かに呼吸が止まるのだった


・・・


「起きなさい。起きなさい智也」


 智也を呼ぶ声。優しい女性の声。智也はゆっくりと目を開けた。そこは、雲の上だった。これが天国というところなのだろうか。目の前には声の主である綺麗な女性がいた。輝く衣も身に纏い神々しさが半端ないって。

 智也は、誰なのか気になり、「ど、どちら様ですか?」と声を掛けた。すると、女性は優しく笑みを浮かべ、


「私の名前は、天照。日本神話に出てくる神様です」


 これは異世界に転生しなさいみたいな。最高、この展開を待っていた。智也は思わず、


「これから異世界にてんせ」

「いいえ、違いますよ」


 天照は即否定した。智也は、


「え、いやいやいや、死んだら異世界転生が普通でしょ」

「何を言っているんですか」


 天照は深いため息を吐く。


「最近、異世界転生とか訳の分からいことを言いだす死亡者が多いんです。本当は、死ぬ少し前に戻して生かすのが正しいです」

「そ、そんな馬鹿な」


 智也は膝から崩れ落ちた。


「でも、今回の場合は、少し前に戻したとしてもあなたに生存の余地はありません。そこで、この刀を差し上げますので、生き延びてくださいね」


 天照は、黒い鞘に入った刀をゲートから取り出し、智也に渡した。

 すると、智也の身体は光りだした。


「それでは、少し前の時間に戻るのです。……あと、二度目はありませんので、二度目は地獄ですから」

 「え、そういうことは早く」と智也は言いかけた時には、少し前の時間の元の世界にいた。

 状況を確認すると、わーちもとい菅原すがわら 美玖みくの釣り合う男は佐藤君だけの所だった。

 


 

 友達に見せたら、お前は始まり方が下手だよなと言われた。自覚しつつ、これから面白くなるように努力します。

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