病み上がりの友に捧ぐ!
女王ミリアムは、邪馬台国の巫女・秋月煉や特に仲の良い人々をキティルハルム王都の「宮殿前広場」に呼んだ。
「さて・・・
プレゼントは、これでいいでしょう。」
彼女が手にしたのは、かなり強力な毒蛇の毒を極限まで薄めて作った「リバイバル・ポーション」・・・
キティルハルムの新種・エンペラーコブラのモノを使用している。
エリキシルほどではないが、かなりの効果がある。
「初めて作った「治療薬」なのよね・・・」
彼女は、宮殿を出て広場に向かった。
パティシエのケフィが、巨大なホールケーキの仕上げに入っている。
「お・・・
お姉さまああああああああッ!」
煉が、泣きながら今回の主役「山之上舞花」氏に抱き着いて泣いていた。
ただし、尻尾が左右にぶんぶんと降られている。
「復帰、おめでとうございます。
気持ちですが、これを・・・」
ミリアムが薬を渡すと・・・
「大丈夫・・・!?」
なんぞと言う。
「陛下の薬は、怪しいにゃ!」
ごすッ!
ミリアムの鉄拳が、ナキの頭に突き刺さった。
「痛いにゃ・・・」
「それはこっちのセリフだ!」
ほどなく、広場に集まった人々から笑いがこぼれた。
注)、秋月煉さんは、本編の「アキヅキ・レン」遵守で、「狐娘」にさせていただきました。