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じじいチート村ライン

作者: ユキトシ

この森にはチートのじじいが住んでいる。

遥か昔の物語


「なんの説明もない内容も絶対に中身のない物語を説明しよう」

「なんですか?内容がないんじゃ?物語が成り立たないじゃないですか!」

なに?この人間、殺したくなる。

「とりあえず無視して昔のお話しでもしよう」

「無視ですか?ちょっとひどくないですか?」

またコイツは邪魔をする、今かっこよく説明してるのに、消えてもらおう。

その辺に寝っ転がっているライオンを剣でちょっと突いてみたら、ライオンがちょっと怒ってますね。

「あの人間がやりました」

「えええ?僕やってませんよ?」

「助けて神様!仏さま!」

大声を出して逃げる少年。


その少年を今日のエサだと勝手に認識してくれたライオンはその少年を追いかけて森の奥まで追って行きました。


この少年のことなどしるか!老いぼれた爺には関係ない。



「あの少年が悪い!内容なんてなくてもいいじゃないの」


あの少年のことはその辺に置いといてとりあえず

「強制的に物語スタート」


軽い昔、老いぼれたお爺ちゃんとギャルのお姉さんが住んでました。

「え?お爺ちゃんとお婆ちゃん?が基本?お婆ちゃんは他界したんじゃ」

「ギャルのほうがスキだから嫁に来てくれって冗談で言ってみたらあっさり交際してくれたんじゃ」

「交際期間?そんなもんはない」

ワシは強いからな。若い頃。

やっばり若い娘はええのう?ピチピチの肌に透き通る体つき。

「婆ちゃんはヨボヨボだったからなんかやる気が起きないのじゃ?」

「わかる?わかるよね?ワシの気持ちわかる?わからなくてもいいよ」

ギャルは厳しいな。ワシに惚れたと思ったのに、ちっとも体に触れさせてくれない。

これはまさか?いや?いつか許してくれるかもしれない。

今日も稼ぎに行ってくるかのう。

「しっかり稼いできてね?私は貴方の顔じゃなくて、カネ、あぁ!間違えちゃった。顔に惚れたんだからね」

「あれま?今、カネって言いかけてような気がするが…気のせいだ」

「あなた、逝ってらっしゃい」

「じゃあ逝ってくる」

あれ?逝ってらっしゃいってこの老いぼれが死ぬのを待ってるのしれない。ワシもつられて逝ってきますって言っちゃった。

そして森の奥まで行くお爺ちゃんが歩いていると、ライオンにまだ追いかけられている少年と出会いました。

「助けて!助けて!!神様、仏さま」

まーた同じことばっかり言ってる少年がいる。

「しぶとい少年じゃな。でも助けない、だって剣はライオンを突いた時にライオンに食われちゃったんだもん」

なんでも食う生き物でしたか!とりあえずあの少年は無視して回り道をしていこう。

「貴方を助けましょう、私は神です」

あれ?神いたの?ちょっとこの後の展開が面白くなりそうだから見学しよう。

お爺ちゃんは森の繁みに隠れて「見学スキル」という全く使えないスキルを使っている模様。

一方、神とライオンとの戦闘が始まろうとしている。

「私は、神です。私に勝てる強者なの存在しない」

神って強いの?もうちょっと見学してみよう。


神は空からなんか棒みたいな武器だしきものが飛んできた。

「これは神にしか扱えない神の武器、その名もゴット杖です」

そして神はゴット杖という神にしか扱えない武器でライオンと戦いが始まろうとしている。

「あ?なんか、ごめんね。神はライオンを殺したらダメだった、なんかごめんさーい」

神はさっさとその場から去りました。

そしてまたまた少年はライオンに追いかけて森の更に奥に行ってしまいました。

「なんだ?この茶番?見学して損した」

おおっとっとっとっとなんと素晴らしくない剣がその辺に転がっているじゃないか!

お爺ちゃんは「素晴らしくない剣」を手に入れた。


今日は何を手土産にうちのギャルの嫁に何を与えればいいかのう?

触れたい。ちょっとだけでもいいんでギャルの体に触ってみたい。

ギルドだしき建物に行ってみるかのう?いいお仕事が見つかるかもしれん。

お爺ちゃんはこの年になるまで「ギルド」という存在を知りませんでした。

「なんて言うか、あれだ、ギャルの嫁に聞いたんじゃ!ギルドという施設を利用しないとお金というモノが稼げないって話は聞いたんじゃ」

ワシは悪くない。悪いのはワシが住んでいる場所が悪い。

あんな森に木を使ってその辺に転がっていた木を切る武器で家を作ったワシは悪くないぞ。

そしておぼつかない足つきでやっとギルドっぽい施設に着くお爺ちゃん。


「いいないいな。若い子多すぎる。男もカッコいい人だらけじゃな!ワシ、もしかして浮いてない?」

ギルド内を見渡してみると若い連中しかいない。

これはなんかいけない所に来ちゃった感じがする。

取りあえず登録?ということをしないと何も始まらない予感がする。

真っすぐ受付カウンターっぽい所に行くとだれもいない。

「あれ?普通登録するときは受付の人がいるはずなんだが」

周りを見渡してもそれだしき人間がいない。

老人にイジメをするのか、もっと老人をいたわってください。

すると、若い冒険者が声を掛けてきた。

「爺さん?ギルドに登録しようってか?やめとけ、爺さんが務まる依頼なんてこないぞ」

冒険者ってどんだけ偉いんじゃ?なんか腹が立ってきた。意地でも登録してやる。

そしてまた受付のカウンターにお爺ちゃんは行ってみる。

すると、さきほどまでなかった名簿だしきモノがカウンターの上にある。

「これに名前は書けば登録ってことじゃな?」

「名前は老いぼれジジイで登録と」

名簿に名前を書きこれで冒険者になれました。


あ!レベルというシステム?ってあるのかな?若い冒険者に聞いてみよう。

あのチビッ子にあたりでいいか?年齢を聞くのは失礼だし、まぁ可愛いし。

そこにいたのはがっつり飯を食ってるチビッ子娘。

「のう?そこの娘っ子、レベルとかあるのかな?教えてくれないかのう?」

ワシはもう家庭を守らねばならん。ちっ~ともあのギャルの嫁は、なにもさせてくれないけど。

「今、ご飯の最中なので話しかけないでください」

冷たいのう、もうちょっと優しく教えてくれないとお爺ちゃん寂しいよじゃよ。

わかるこの爺さんの気持ち?

それから10分後。

どうやらこの娘っ子は飯を全て食べたらしくてウトウトと眠りそうな顔を浮かべている。

なんじゃ?眠られては困る、眠る前に話だけでも聞いておかねばならぬ。

「ちょっと、そこの娘っ子、大変申し訳ないんじゃがレベルというシステムがあるか教えてほしいのじゃ?いいかのう?」

娘っ子は今にも眠たそうな顔でこう答える。

「レ、レベルというシステムは存在します、心臓あたりにそのレベルというシステムが刻まれます」

「娘っ子はレベルいくつじゃ?教えてくれないかのう?」

娘っ子はすでに寝ていた。

「重要なところで寝るな!」


とりあえずレベルというシステムがあることだけはわかった。

フンドシの恰好でこんな大勢いる場所にくるのも、なんか気が引けるのう。こんなジジイの体なんてだれも興味を持たないだろう。

あれ?なんじゃ?心臓のあたりにさっきの娘っ子がレベルというシステムがあると言っておったから心臓のあたりを見てみるとワシの心臓の部分には何も刻印されていなかった。


もしかして、いや、登録方法間違えたかもしれない。

でも受付もおらんからのう。あれで当たっていると思うじゃが。


「みなさん、今日も依頼を受けてジャンジャン稼いで下さい!」

あれ?あの顔どこかで見たことあるような…ワシの嫁じゃ!間違いない。

「沢山稼いだ方には私といいことできますよ」

こんな所にうちの嫁が働いていたのか。

いいことってなんじゃろう?ワシの嫁だぞ?ワシとはいいことしないくせに、若い男性を狙っていたのか?

ギルドに来て嫁の裏の顔を見つけてしまいました。

「高レベルの皆さん!稼ぎまくって来てください。レベル90辺りの数少ないみなさーん、今日もよろしくお願いします」

若い男性冒険者からは受け止めてくれるけど、女性冒険者からは多分嫌われているな。

施設内の若い男性冒険者の「一部」だけが喜んでいるかのように見える。

うちの嫁はどうも一部の若い冒険者からしか支持されていない。

あれを、うちの嫁とは言いたくないな。

若い女性冒険者たちが施設内から出ていく。

ワシも出よう。そもそもレベルの刻印がない時点でこんな場所にいる意味すらない。


それから三時間後。


お爺ちゃんは山の頂上までいた。

「ここ誰も来れないし、ワシの憩いの場」

ここなら村全体が見渡せる。

右手にちょっと適当に力を込めて、あのギルドだけを破壊してしまおう。

正直あんな嫁なんてこっちから願い下げじゃ!

右手から放たれた剣は轟音というなんとも言えないスピードで町全体を破壊してしまった。

「あ!またやってしまった!力の加減がよくわからないんじゃよ!」

ギルドだけを破壊するつもりが町全体が吹き飛んでしまったよ!

「もう何回目だ!若いころは力の加減ができ、島1つぐらいは破壊できたのに」

「やっちまったものはもうしょうがないじゃな」


昔、このお爺ちゃんの首には、高額首金がかかっていたことはこの村に住んでいる冒険者にはわからない。

その金額、国がまるごと買える金額とも言われている。


そもそもこのお爺ちゃんはちょっと昔、高額首ランクでずっと1位になっていることを知らない。

若い頃は1位を一回取って、その国から出て行った。

現在も有効であることをこのお爺ちゃんは知ることはない。


そして家に帰る途中にまたあのライオンに追いかけられてる少年がこれまた、ライオンに追いかけられている。

「でもワシは助けたくないじゃよ!」

























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