9話 殺人鬼と失敗
最近非常に忙しくて書く暇がない...
非常に残念なのですが、少し執筆スピードが落ちると思います。
コンビニで軽く食事を取り。
始発と共に私は移動する。
携帯を起動してみると、数日前に殺した警察官の死体が発見されたらしい。
ここで私は自分の犯した大きなミスに気付いた...。
ちょうど良く不良共が溜まって居たとはいえ、あそこで殺すのは得策では無かった。
人通りが少ないとはいえ数日中には死体がバレる。
それはまあ良い、大きな問題ではない。
ニュースによると連絡を何度も入れたが反応が無い事を不審に思った警察官が、立ち寄り発覚したらしい。
予定では、私の起こした殺害に誰かが気付く(撲殺ホームレスとか)→駐在署に駆け込む→反応無し(死んでる為)→住民パニックor見て見ぬ振り。
と言った感じで少しでも捜査を遅らせる予定だったのだが、駐在署を襲った事が裏目に出てしまったようだ。
警官の死体が見つかるのが予定より少し早いが大きな問題ではない、既に私は遠くまで離れている。
コレも良い。
数日後にはホームレスの死体も発見されるだろう、そしてその数日後には学校を休みながらも連絡が着いてない私を不審に思った学校側が訪問して来る。
クーラーボックスは厳重に閉めた、臭いは多分大丈夫。
それでも何れはバレる、そして家族一同が殺され一人だけ失踪した私。
もちろん疑われるだろう。
だが、クーラーボックスやその周辺には指紋や髪は残らないように注意した。
食事に使ったスプーン等や凶器の類の証拠品は私が持っている為現場には無い。
そして極めつけは窓が割れてる事。
コレによって私は誘拐、または何処かへ逃げた、別の場所で殺された。
つまり私ではなく外部からの犯行である可能性もあると判断される。
ここまではおおかた予定通り。
だが昨日私は『痩せ』に対してアイスピックを使ってしまった。
コレが非常にマズイ。
当たり前だがアイスピックで殺害をする人間は少ない、司法解剖をすれば傷の特徴から警察官を殺した犯人がココ。
つまり『痩せ』を殺した奈良にいる事がバレてしまう。
クソ!予定が狂ったぞ!
何年も何年も耐え続けて、人をようやく殺せた事で浮かれ過ぎていたか!
予想以上に気が緩んでしまっていたようだ。
不良共を馬鹿にしている場合では無かった。
しかも、私はコンビニ等に立ち寄っている。
監視カメラ等を調べられたら...
いや、慌てるな落ち着け。
私は常にマスクと帽子を被っていた。
監視カメラによる人物の特定は顔の60パーセント以上が見えていないと不可能。
つまり、私であると特定するのは不可能だ。
警察による私の扱いは変わらないハズ。
それに現場からは既にかなり離れている。
不良の死体を発見した時には既に遅い。
そうだ、なにも問題は無い。
落ち着いて考えれば、まだ大丈夫だ。
だがコレからはよりいっそう慎重に行動しよう。
こんな所で捕まってしまう訳にはいかない、まだまだ殺し足りないのだから。
アイスピックの使用は次を最後にしばらく控えるべきだな、結構お気に入りだったんだけど...仕方ないな。
次はこのまま北上し、京都府の西部に行く。
さあて、やる事は決めた後は行動あるのみだ。
被害者数︰46+0/210
小さなミスが大きな失敗に繋がる事は良くあります、気を付けましょう。
あと人間は他人事になると、意外と冷たいですよね。
例えば、事故やそれで出た怪我人や死体を写真で撮ったりね。