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8話 殺人鬼と絞殺と考察

「うーん」


何事も無く、ピッタリ6時間後に目を覚ました私は凝り固まった体をいつもの様に伸ばす。


準備を整えると、コーヒーを入れて飲む。


「マズイ...」


安物のコーヒーだけあってマズイが入れてしまったモノは仕方ない、我慢して飲み干す。


後30分ほどあるが店員に部屋番号が書かれたカードを渡しネットカフェを出る。


時間はAM1時だ、コンビニに行くとサラダと栄養ゼリーと缶コーヒーを買って食事を済ます。

ゼリーは余分に9つほど買ってカバンに入れておいた。



そして道を歩く、人通りが少なく薄暗い道だ。


しばらく歩いていると

「でさぁアイツ、ポリにパクられたらしいで」

「ギャハハ!それはシビアやわー」

「マジで?ヤバイやん」

見るからに馬鹿丸出しの声が聞こえてきた。



声は3人分だ、私はニヤリと笑うと声を頼りに近づいて行く。

そこには中学生くらいの2人の男と女がいた。


男の1人は髪を茶色に染めた固太りで短髪、もう1人は痩せて襟足を長く伸ばした男だ。

2人ともチャラチャラとネックレスや数珠をつけ、いかにも(・・・・)な感じだ。


女の方は厚く化粧をし、耳にはルーズリーフバインダーの如くビッシリと輪っかのピアスを付けている。

ケバケバしていて、非常に気持ち悪い。


「邪魔だゴミ共」

私は道を塞ぐように座り込み、喋くってるソイツらにそう言い放つ。


そうすると暫く唖然とした後、ソイツらは



「ああ!?」「何やねんお前!もっぺん言ってみろやコラ!」


大体予想通りの反応だな、電気風呂での憂さ晴らしに少し遊んでやろう。


「聴こえなかったか?邪魔だからどけと言ったんだよ、ゴミ共」


「ああ!?」「...」


ヤバい予想以上に反応が面白い。


固太りはずっと『ああ!?』しか言わないし、そういう鳴き声のサルみたいだ。

痩せ襟足に至っては、粗末な頭では何が起こったか理解出来ないのか馬鹿面でポカンと口を半開きにしてフリーズしている。

女に至っては他人のフリだ。


「ククク」思わず笑ってしまった。


そして、それに反応して...


「ああ!?」


くっそヤバい、反応が滑稽過ぎるだろ。



そしてようやく私が言った事を理解出来たのか、痩せが固太りと一緒にこっちに向かって来る。


少し名残惜しいが遊びは終わりだ、私は素早く頭を切り替える。


固太りが私に掴みかかろうと、その太い腕を伸ばしてくる。


だが遅い、容易く躱す。


私はナイフを抜くと人差し指をナイフの背に当て、大きく腕を振り遠心力を利用しながら腕を振り抜く。


その瞬間固太りの首がパックリと割れ、まるで壊れた水道管の様に血を吹き出す。



私は素早く斜め間に前進し、血をかわしながら痩せの元へ向かう。

その勢いのまま体重を乗せ、ナイフとは逆の手に持ったアイスピックを痩せの喉に叩き込む。


アイスピックは狙い通り喉へと吸い込まれるように進みそのまま刺し貫く、痩せは驚愕の表情で倒れ付しそのままこと切れた。


私は痩せの服でナイフとアイスピックに着いた血と油を綺麗に拭って仕舞う。

人間の体は結構油が多い、出来るだけ早く拭き取らないと切れ味が悪くなる。


突然の事に固まっていた女がようやく自体に気付いたのか、背を向けて躓きながらも必死に走り出す。


背中を見せて走って逃げる。

この行為は一見正しい様に思えるが、相手が自分よりも移動速度が早い場合実に悪手だ。


人間だけでなく野生動物の場合も同じ、仮に熊に背を向けて逃げようものならまず間違いなく殺されるだろう。


背中を見せる。

それは防御する事を諦め、弱点を晒すことに他ならない。


私は容易く追い付くと、女の頭に飛びかかり頭をガッシリと両手で包み込むように掴む。


そしてバランスを崩し、地面に倒れる反動を利用して首を捻る。

『ゴキン』

そんな小気味好い音を立てて、女の首がへし折れる。


上手くいったようだ。


相変わらず人を殺すと凄まじい快感が体中を駆け抜ける。

既に何度も行ったが殺す度に味わうこの喜びは、全く薄れる様子がない。




ちなみに私は対象を殺す時、出来る限り首周辺をを狙う事にしている。


その理由は幾つかある。




実は、人間は急所以外の破損についてはかなりしぶとい生き物である。

例えば腹を銃で撃たれても2~3日は生きるし、腸が飛び出たくらいなら5日は生きる。


中途半端にやっては死なずに後の治療で、治癒してしまう。


だから、急所を狙う必要がある。


そして首には様々な人体急所が集まっている。


例えば...


頸部ーーーつまり首の後ろには呼吸、循環器系、中枢神経等が密集している。

ココを損傷すると人間は即死する。


喉頭隆起・気管ーーーいわゆる喉仏と気道、これらの部分を潰されると呼吸困難に陥り窒息死する。


頚動脈・頚静脈ーーー首の横にある太い血管、この血管が破れると大量出血が起こり出血多量によりショック死する。


これらはどれも人体にとって重要な役割を果たしている。

つまり首を狙えば、多少狙いがズレたとしてもこれらのどれかを破損させられれば殺せる確率は高い。



もちろん人体には他にもあちこちに急所がある。


例えば...


頭部ーーー脳を損傷すれば人間は即死する。

腸ーーー小腸や大腸を損傷すれば、腸内の細菌が腹部に蔓延して腹膜炎を来して死に至る。


腹部大動脈、腎動脈、鎖骨下動脈、大腿動脈、等の血管ーーー体中にある太い血管。ここを損傷した場合、出血多量により数分から数十分で意識消失から死亡に至る。


心臓ーーーココは、言わなくても分かるだろう?損傷すれば大量出血により死に至る。



当然、これらを攻撃したって良い。




だが頭部を攻撃し、脳に損傷を与えるには堅牢な頭蓋骨を破壊する必要がある。


腸を損傷し腸内細菌が出たとしても、死に至るまでに数日必要になる。さらにその間に適切な外科処置と抗生剤投与が行われれば救命しうる。


腹部大動脈・腎動脈等の血管、当たり前の事だが、その位置には個人によって多少のズレがある。

この血管を狙って損傷させるのは難しい。

それに仮に成功しても血で汚れちゃうしね、逃走中血だらけなのは頂けない。


心臓も厚い筋肉と肋骨に守られている。




そう、色々考えれば素早く確実に人間を殺すには首周辺を攻撃するのが最も効果的なのだ。


だから私は首を攻撃する事にしている。




「さぁて、ではそろそろこの街ともサヨナラだな」


私はいつも通り素早く去ろうとしたのだが...


「そうだ」


ふと興味を覚えた私は、体を180度回転させると女の方に歩みを進める。

そして私は女の肘の周りに切れ込みを入れ軽く捻じってから肘を外側から蹴り飛ばした。


すると関節の稼働域を超えて、無理矢理曲げられた腕は肘の関節を外れ綺麗にもげる。


何の為にそんな事をしたのか?



食べてみようと思ったからだ。


とりあえずそのまま齧ってみる。


「マズ...」

生臭く、筋張り、血と脂でヌルヌルとした肉はとてもじゃ無いが食べられたものでは無い。


「やっぱり色々処理しないとダメだよなぁ...」


いつか時間がアレば色々試してみよう。


そう決めた私は腕をポイッと投げ捨て、再び歩き出す。


「口直しにコンビニで何か買うか...」


そんな事を言いながら、私は影のように闇へと姿をくらました。








被害者数︰46+0/210

殺人鬼による殺人鬼の為の鉄則コーナー


7︰近距離戦闘でのトドメは、出来るだけ首を狙った方が無難





なんか良くキレた時に「おいコラ!」とか言う人いますよね。

でも確かあれって、鹿児島の方言で「ちょっとそこの君〜」ってな感じで優しく声をかける時に使う言葉なんですよねぇ。

それを勘違いした人が言い出して広まったそうです...元の意味で考えると言ってる人マジ滑稽ですね。

「おいコラ、なにしとんねん!」→「もしもしそこの貴方?なにしとんねん!」

丁寧からの、突然の怒りェ。


皆さんも周りで言ってる人が居たら、脳内で変換して見ましょう。

電車とかで喚いてる酔っ払いが微笑ましく見えますよ。

私もこないだ...無理でしたね、ウザイものはウザイです。

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最強系人外転生異世界チートです。 芋虫が進化したりしながら虐殺とかやります。 俗に言うスローターライフって奴です。 最高峰から最底辺~チート芋虫の異世界生活記~ http://ncode.syosetu.com/n7117dh/
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