7話 殺人鬼と溺死未遂
殺された側のバックストーリーを、書きたい...
ですがそれをやると
話的に書いてたらキリがない&主人公目線的なのが崩れる。
などの被害が...ううむ
中学校から戻り、駅まで戻って来た私はコインロッカーから荷物を回収する。
そしてその足でそのまま電車に乗り込んだ。
理由は...もう、説明しなくても分かるね?
今回は時間に余裕がたるので、まだ他の都道府県まで移動したりはしない。
南から北に上がっていくだけだ。
時間は4時、少し早いが今日はもう休もう。
でもその前に...
私はスマホを取り出し地図アプリを起動させる、GPSに関してはまだ心配しなくても大丈夫だ。
警察は令状が無い限りGPSを確認する事は出来ないからね。
まあちょっと考えたら分かることだよね、そんな事が出来てしまえばプライバシーとかヤバイからね。
おっと話がそれたね、ここから一番近い銭湯は...ここか。
結構動いたから汗を流したい、私はキレイ好きなんでね。
「お代は550円だよ、お客さん早いね。まだ誰も来てないから一番風呂だよ」
「そうなんですか、それは幸運でしたね。はい550円」
「ピッタリだね」
しわしわの婆さんに料金を渡すと服を脱ぎ、体を洗ってから湯に浸かり汗を流す。
「ふぅー、やはり風呂は良いな」
まだ時間も早く人が1人も居ないのも良い、一番風呂らしいし早く来た甲斐があったというものだ。
一番風呂は体に悪いらしいが、そんなもの知らん。
先に誰か他の人間が入った湯になど浸かれるものか。
「電気風呂?」
湯につかり周りを見渡すと、そんな事が書かれた看板を見つける。
知識では知っているが浸かった事は無い、試しに入ってみるか。
「うわっ!」
入った瞬間電気により足の筋肉が収縮しバランスを崩す、慌てて壁に手を付くが濡れていて滑ってしまう。
「ヤバッ...」
『ゴチン』ヤバいと思った時には遅かった。
壁に思いっきり頭をぶつけそのまま湯に突っ込む。
「ガボガボガボ」(溺れる...)
起き上がろうとするのだが、電気が変な風に筋肉を収縮させ起き上がれない。
(こんな所で死ねるか!)
頭をぶつけた事もあり、予想外の出来事に危うくパニックになりかけたが何とか冷静さを取り戻す。
体を捻り、手を電気風呂から出す。
電流から開放され力の入る様になった右腕を使い、電気風呂這い出る。
「はあ...はあ...はあ...」
クソが、死ぬかと思ったぞ。
何て危険なものを設置しやがる、あのババアぶち殺してやる...
いや待て、落ち着け。
酸素が不足し興奮した頭を落ち着つける為に、空気を深く吸い込み酸素を脳に行き渡らせる。
銭湯は絶対に人が来る。
ここでババアを殺したら数時間後には必ずバレるし、最悪の場合殺してる最中に人が来るかもしれない。
死体を隠したり汚れを処理する時間もない、リスクが高過ぎる。
仕方ない...今回は諦めるしかないか。
私は仕方なく、100円で購入したタオルで体を拭き素早くナイフ等の装備を整えると銭湯を出た。
イライラするが、これまでの十数年間を考えると比べ物にならない。
まだ我慢出来る。
溢れ出る殺意を無理矢理抑えつけ、地図でネットカフェを探す。
ホテルでも良いのだが近くに無い、正確にはラブホテルならあるが普通のホテルが無い、コレだから田舎は...
ネットカフェとか意味分からないものを作るよりホテル作った方が絶対良いだろ。
個室の7時間パックで支払いを済ませ部屋番号が書かれたカードを受け取りると、まずは脱出経路を確認する。
入口、非常口、3つの窓、の5箇所、窓から下を確認したが特に障害物も無いし十分飛び降りられる高さだ。
扉を動かしたら落ちて音が鳴るように、わざと不安定な位置に水を入れたコップを置いておく。
これで誰かが入ろうとしても気付くだろう。
スマホを充電器に繋ぎ、6時間後に目覚ましを設定すると私は眠りについた。
被害者数︰43+0/210
殺人鬼による殺人鬼の為の鉄則コーナー
4︰人が多い場所での犯行は避ける。
5︰人が多く来る場所での犯行は避ける。
6︰逃走経路の確認は必ず。
今回は微妙にまったり回?休憩回?モドキです。
どうでもいいですが。
田舎は謎の施設が多い気がします、旅行に行ったら終電で帰れなくなりホテルを探すが見つからず。
何故かラブホテルはあったが1人ラブホは流石にキツイ...
で、これまた何故かあったネットカフェにとまりました。