5話 殺人鬼と爆殺
ホームレスを殺し終わった私は、眠る事にする。
人間は深い眠りであるノンレム睡眠とレム睡眠を約90分のサイクルで繰り返す。
よって90分の倍数の睡眠時間を、とることで効率良く質の良い睡眠をとることが出来る。
現在時刻は午前2時、私は家に帰り3時間眠る事にした。
「ふぁー」深く息を吐きながら猫のようにグゥーっと思いっきり身体を伸ばす。
眠気は程よく解消されたな、朝食は栄養ゼリー3種で済まそう。
エネルギー、プロテイン、ビタミンの3種だ。
食べるのに時間がかからないので重宝する。
私は靴紐を解けないようにシッカリと結ぶとお目当ての場所に来た。
それは小学生達の通学路、ここは小学生が15~20のグループを作り登校している時に必ず通る道だ。
そこに以前用意しておいた、木炭を細かく砕いたもの、マッチの先端の粉、硝酸カリウムの粉末をよく乾燥させたものを1︰2︰7の割合で混ぜ合わせるーーー手作りの黒色火薬の完成だ。
ソレを慎重にプラスチック製のタッパーに3分の2程つめ、2本の銅線を差し込む。
あと、殺傷能力を少しでも上げるため大量に釘を乗せておく。
はたから見たら怪しさ満点だがそれで良い、ココは人通りが少なくこの時間に来るのは登校中の小学生だけだ。
後はその2本の銅線を20mほど先の駐車場の塀の裏まで長く伸ばす、そしてその塀の裏で直列で繋ぎ電力を上げたバッテリーを持ち時を待つ。
今は6時間10分、通常通りなら後20分程で糞餓鬼共が来るはずだ。
1分が凄く長く感じる。
だが不思議と退屈では無い、なんというかワクワクする。
来た!
見ていると案の定、好奇心旺盛な糞餓鬼は仕掛けに近寄る。
そして数人がしゃがみ込み、触ろうとした瞬間...
今だ!
手に持っていた銅線をバッテリーに繋ぎ電流を流す。
その瞬間『ドゴォォォォン!!!』
空気が揺れる、凄まじい爆音を立てて仕掛けが爆発する。
耳栓をしていたにも関わらず凄まじい爆音に耳がキーンとなる。
ハハハ、たーまやーー
辺りには血と肉片が飛び散り、体中に釘が刺さり微かに呻き声を上げる肉塊等が転がる。
まさに地獄絵図といった感じだ
いや、私からしたら楽園絵図か?
「クハハハハ、今トドメをさしてあげるよ」
いくら人通りが少ないとは言えアレほどの爆音だ、しばらくすれば人が来るだろう。
それまでに仕留め切れてない肉塊の首にアイスピックを突き刺し、確実に息の根を止めていく。
殺し損ねたら、嫌だからね。
「ふぅ、合計17体か」
爆薬を作る苦労を考えると割に合わない気がするが、良いだろう。
面白いモノが見れた。
吹き飛ぶ肉塊、唖然とした顔で死んでいる死体。
実に滑稽で面白かった!!
もう少し見ていたいが、そろそろ移動した方が良いだろう。
さて、次だ。
あっ、その前に写メ撮っとこ。
ハイチーズ。
被害者数 43人
意外と火薬は簡単に作れます、まあ下手に作ると作ってる時に爆発して片手とか消し飛ぶのがオチですけど...
小学生くらいの年頃って好奇心旺盛ですよね。
だいたいは奇妙なモノがあると近寄って調べたくなるみたいです、色々鬼畜過ぎんだろ主人公...