11話 殺人鬼と登山
主人公の性別がイマイチハッキリしてない。
皆さん、女主人公と男主人公どっちが好きですか?
今ならお好きな方へ性別をセレクト可能ですよ、良ければ感想欄にでも意見を下さい。
あ、私にホモは書けないのでホモは無しで頼みます。
さあ、来たぞ。
これで少しは時間は稼げるだろう。
それで、今何処に居るのかって?山だ。
顔や素性がバレている場合はこういう田舎より人の多い都会の方が良い。
田舎は人数が少なく人の移動が少ない為、個人での繋がりが強い。
そこに如何にも“ワケあり”って感じの人間が引っ越して来たら嫌でも目立つし警戒される。
それに比べ都会は人の出入りが多く、人も沢山いる。
君らはマンションやアパートで隣の部屋の住人の素性を詳しく知っているか?
知らないだろう、私達はそんな事を気にもとめない。
隣の住人がテレビやネットで見た指名手配犯に似ていたとしても、「そんな事あるはずが無い、たまたま似てるだけだ」と思ってほうっておくだろう。
人間とはそういうものだ。
そんな状況の中から1人の人間を見つけ出すのは困難だ。
木の葉を隠すなら山の中、って言うだろう?
人が隠れるなら人混みの中、だ。
まあ今はまだ私の顔や素性は公にはなってない、ならまだ大丈夫。
まだその時では無い、計画通り山で良い。
で何故山なのか、それもこんな1日30人登るかどうかぐらいの微妙な山だ。
コレにも幾つか理由がある。
まず道が細い一本道だ、なので挟まれる事はあっても囲まれる事は無い。
2人までなら戦闘となっても私なら対処可能だ。
そして木々や雑草の生い茂った山の中なので道から外れて、逃げればほぼ見つかる事は無い。
それにこれまでの経験上、私はバランス感覚が優れていると思う。
少なくとも数cmの綱10mほどを渡り切れる程には。
恐らく木の根等でデコボコした地面でも転けることなく走り抜けられるだろう。
だが万が一という事もある、後で練習しておく。
そして辺りには沢山の落ち葉など血痕や死体を隠せるモノも沢山ある。
完全に証拠を隠蔽する為に死体を隠す訳じゃないから、落ち葉で十分だ。
そして最後、当たり前だがここに来るのは基本的に登山者のみ。
そしてその登山者は長時間山を歩いて疲労している可能性が高い。
痩せヤンキーの時の様に些細なミスが大きな失敗に繋がることもある。
ミスを減らすため、少しでも対象は殺しやすい方が良い。
それに登山のため結構な重量の荷物を持っている、私から逃げ切る事は不可能と言っても良いだろう。
これらの理由から山は殺人鬼にとってピッタリなのだ。
だが気を付けなければならない事もある、山で行方不明者が出て暫くすれば捜索隊が派遣されると言うことだ。
捜索隊が来たらそこで終わり、撤収する。
別に捜索隊を殺しても良いのだが捜索隊はほぼ確実に複数人だし、登山に慣れたプロだろう。
私は数回しか山に登った事はない、避けた方が無難だ。
私は近くにあった店で多めに見積り、だいたい6日分の食料と水を買い込み山道へと向かって行った。
逃げる時は置いていけば良い。
少なくては困るが多すぎて困る事はない。
2時間30分ほど歩くと目的地である楕円状に少し開けた場所...休憩所が見えてきた。
テーブルを挟んで二つのベンチがあり、その上に屋根があるだけの簡単なものだ。
ネットで見た写真通りだね。
「すぅー、はぁー」
荷物をテーブルに置き、深呼吸をする。
数日前まで居た都会とは違い山の澄んだ空気が肺を満たす。
見晴らしも良く、登山による疲れが癒されていく様だ。
周りを少し見てみると事前に確認した通り、休憩所の向こう側は崖のようになっていた。
これは良い、落ち葉とかで隠す手間が省けるね。
殺した死体は此処から投げ落とすとしよう。
「では、此処を拠点としようかな」
さて、早く人が来ないかなー。
私は暇潰しの為に図書館で片っ端から記憶した本の、ページを思い出し読んでいく事にした。
頭の中でページが捲られていくペラペラペラペラ
被害者数︰49+0/210
身を隠す場合は都会が割と良かったりします。
それ以外だと、本当に誰も居ない山奥や島くらいですかね。
中途半端に田舎だと、逆に目立ってすぐ見つかったりしてしまいますので隠れる際はお気を付け下さい。
あと物は多めに買っておいた方が良いです、足りないよりは多過ぎる方がマシですからね。
その方が色々、対処もしやすいですしね。




