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少女騎士団は今日から僕のハーレムになりました  作者: 真木あーと
第一章 気さくな王女は男の子
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第7話 騎士団の日常(魔法隊長のお尻)

「アメラン、調子はどうかな?」


 最奥にある、机の上でみんなが本を読みながら話し合っているところに声をかける。


「ふぁっ、エメさま~!?」


 飛び上がりそうなくらい驚く少女。

 波を打ったような長い赤髪が揺れる。


「違うんです~! これは、そ、そう、みんなで魔導書(グリモワール)を読んでいたのです~!」


 慌てふためきながらものんびりとした口調。


「うん、まあ、僕もそう思ったんだけど……」


 あわあわするアメランと呼ばれた少女と、いきなりそんな態度を取られ、逆に戸惑うエメフィー。


「そ、そ、そ、そうですよね~。さすがエメさまは素晴らしいです~!」

「ごめん、言ってる意味がよく分からないんだけど」



「あの、えっと……本を読んでいました~」

「それは聞いたよ。どうしてそんなに慌ててるの?」

「えっと~……」



 アメランは思いっきり目をそらしている。


「どうして目をそらすの?」

「わ、私は人見知りですから~……」

「だよね。でも君はもう僕に打ち解けていたよね? 隊長会議ではいつも僕に無遠慮に予算を要求しているよね?」



 アメランは体型や性格も含めて、隊長の中では最も普通の女の子っぽいところはあるが、それでも他の隊長に負けないくらいの曲者(変な子)でもある。


「突然、打ち解けなくなったんです~」

「それが本当なら悲しいことだね。ちょっと読んでた本を見せてもらうよ」

「ああっ、だ、駄目です~!」



 アメランは止めようとするが、力の全くない彼女にはエメフィーは止められなかった。


「これっ……て……」


 魔導書(グリモワール)、と言っていた書物。

 それを見て、エメフィーは真っ赤になる。


 その書物には、二人の男性、男と少年の絵が描かれていたのだ。

 しかも裸で。


 それはとても臨場感のある描写で、後ろの男は多少苦しげに、だがそれは、少年を痛めつけているわけでもなく、愛しそうな表情をしていた。


 前の少年は、まるで少女のように目を細めて声を上げているようだった。

 二人の男たちは、その絵の中では、性器まで鮮明に描かれていた。



「……なっ……ななっ……!」


 初めて見る男性同士の痴態に、エメフィーは恥ずかしさに顔が真っ赤になり、目も潤ませた。


「アメランっ!」

「はひっ!? んきゃっ!」



 エメフィーは剣技で鍛えた要領で、アメランをうつ伏せで膝の上に乗せ、魔法隊の長いマントと短いスカートをめくった。

 そして、オフホワイトのパンツを下ろし、筋肉のかけらもなさそうな、だが、ぷりん、と膨らんでいる白い尻に平手を、思いっきり叩きつけた。


 びしぃっ!


「ぎゃんっ!」


 びしっ、びしっ、びしっ、びしっ!


「ぎゃぁぁぁぁぁぁ!」


 いつも小声のアメランからは考えられないくらいの大きな声。


「ぎゃんっ! あっ! あああんっ!」


 エメフィーは、自分の心が落ち着くまで、アメランの尻を叩き続けた。

 やがて叫んでいたアメランの声もなくなり、ただ、尻をひっぱたく音だけが響いた。


「かい……かん……」


 痛みの向こうに何かを見つけたアメラン。

 潤んだ虚ろな瞳に、口からは泡か涎を垂らしていた。


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