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少女騎士団は今日から僕のハーレムになりました  作者: 真木あーと
第三章 騎士団の結束は魔の眼でも覗けない
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第41話 またも襲撃

「……あ~、全軍進めばいいよ~」


 アメランのそばにいてそのノリが移ったのか、のんびりとした声でエメフィーが言う。

 マエラがそばにいれば(たしな)められるだろうが、彼女は弓隊の先頭と行動している。


 伝説とか伝記とか、そういう物はうまく書いてもらえばいいや、と高をくくっていた。


 人獣(ビストレス)マッシャの襲撃から体勢を立て直すのにかなりの時間を要したが、魔姫(まき)の居場所も分かり、いつまでもここにいるわけにもいかないので、進軍を開始した。


 この時間からの進軍では、魔姫(まき)城への到着は明日になるだろう。

 だから今日はどこかに野営するしかない。

 とはいえ、そこは女の子だけの野営、出来る限り安全に、清潔な場所が望まれる。


 なければ妥協するしかないが、あるならそれに越したことがない。


 それでマエラが選択した野営場所は、山脈に囲まれた渓にある温泉地だ。

 周囲は山で囲まれているため、何かが来ればすぐに分かるし、何よりも温泉が湧いている。

 一日中歩き、また戦った少女たちにすれば、それは絶対不可欠なのだ。


 そして、その山脈が屋外でも壁になり、遠くよりの覗きから守ってくれる。

 だから、ここがいい、というのがマエラの提案で、エメフィーもそれに反対する意見もないので承諾した。


 風呂好きなエメフィーにとっては嬉しいことのはずだが、今回に限っては問題がある。

 エメフィーは自分が男であると知った日から、大浴場は使っていない。


 それは、これまで当たり前だと思っていた自分と他人の身体の違いが、急に恥ずかしくなったからだ。

 いつも一緒に入って、身体にも触りまくっていたマエラやシェラさえも恥ずかしくなる有り様だ。

 だから、出来れば避けて通りたい。


 明日には魔姫(まき)との決戦を控えている自分の、今一番の悩みが、風呂というのはあまりにも暢気過ぎて自分でもあきれてしまう。

 今は行軍中で、風呂どころかいつまた戦いになるか分からないのだ。

 それを風呂に入るのが憂鬱だと、あまりにも緊張かがなさすぎる。


 気を引き締めよう、そう思った矢先。



「敵襲! 上空にハーピーと思われる半人半鳥を確認!」



 一気に気を引き締めなければならなかった。


 上を見上げると、五匹ほどの魔物。

 先ほどの人獣(ビストレス)とタイプは似ている。

 だが、首から上はと、胸の下、股の少し上までは少女のそれで、背中は羽毛に覆われており、そして、大きな翼を羽ばたかせていた。


「弓隊!」

「はっ! 全員撃てっ!」


 弓隊の少女たちが全体に散らばり、弓を撃つ。

 ハーピーは変則的な動きでそれを避ける。

 弓隊の矢は、ほとんどが外れる。


 これまでほぼ止まった的しか撃ってこなかった弓隊の中堅以下の少女たちは、どこを撃っていいかに迷う。

 上級者は、全く当たらないわけではないが、ハーピーの動きは非常に緩急があり、また、急に方向を変えたりするので、なかなか当てることは出来ない。


「アァァァァァァァァァッ!」


 その中で唯一、ロングボウで一匹を仕留めたのは、やはりサイ。

 彼女は戦法を人獣(ビストレス)の時とは変え、無駄矢を一切撃たず、構えたままじっと狙いを定め、相手が隙を見せた一瞬に矢を放った。


 周囲の賞賛を無視して、次の矢を構えるサイ。

 仲間が一匹倒されたハーピー達は更に複雑に飛び回る。

 他の少女の矢は当たらないと踏んだのか、サイを避ける事のみを考えているようにも思える。


 それは、正常な判断だ。


 サイとそれ以外、それが例え弓隊の二番目であろうと、その実力差は雲泥なのだ。



 ハーピーたちは何をしようとしているのか。

 誰も気が付かなかったが、マエラだけはそれに気づいた。

 ハーピーは男を魅了して虜にして言いなりにする魔物だ。


 ここにいる大半は、少女であり、ハーピーの魅了は通じない。


 なら、何故ここに来たのだ?


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