第77話 良くある盗賊イベントを頑張ります! (1)
「よし!」、「いくぞ、みんな!」
俺が妖蘭とトラ、胡蝶さん……。やまちゃん、寒椿さんへと覇気と気合の篭った声をかけると。
「はい~!」
「おう!」
「は~い」
「うん」
「がんばります~!」」
みんなも俺同様に覇気、気合の篭った声を上げる。
でッ、その後は?
俺たち6人は一族みんなで仲良く家族会議をして決めた策を遂行するために、各自各々が決められた行動をするために動く。
「う~ん、筋斗雲!」
「やぁ! 筋斗雲!」
そうトラと山ちゃんは西遊記で《《孫悟空》》が召喚していた《《雲型の飛行精霊》》を仙術で召喚し、筋斗雲が無事現れると。
「おっ!」
「凄い!」
「ミチのあんゃんの言う通りでほんまに筋斗雲が出たは!」
「うん、凄い! ──僕たちが本当に召喚できるとは思わなかったよ……。ミチノリさんは良くわかったね?」
「うん」
「本当です」
「兄者は素晴らしい」
自分たちが召喚した筋斗雲を見て驚愕して声を漏らすトラと山ちゃんに続いて妖蘭と胡蝶さん、寒椿さんが感心した声や俺のことを絶賛してくれたけれど。
実は筋斗雲のことはやっと連絡がとれた仏さまから俺がかくかくしかじかと今までのことを説明した。
しかし俺が気になって仕方がないランちゃんのことや意図的に用意をされていたようにみえる押しかけ女房──妖艶で麗しい中華美女の九尾の狐姉妹の件……。
そのことを仏さまに根掘り葉掘りと尋ねてみたかったが。そんなことをすれば時間が経ち、長くなり、砦内で監禁をされていると思われる村の住人や近くにあるらしい町の住人……。
そして旅人、商人、旅の芸人たちなどが酷い目! 仕打ちに! 遭い続けるようになるから、俺は自分の口にファスナーでチャックして余計なことを尋ねないで、
『(仏さま、西遊記の孫悟空が使用した空中を浮いたり、飛行したりするために使用していた《《筋斗雲》》を仙術で俺たちは召喚できないのかな?)』
と、俺は脳内から尋ねてみた。
『(あっ、ははは。ミチすまない、すまない……。地上に降りてラーメンを食べていたから、ミチの声が聞こえませんでした。あっ、はははははは)』
と笑い誤魔化しながら謝罪を繰り返していた仏さまだけれど。俺の問いかけに対して、
『(うん、筋斗雲の召喚は仙術が使用できる三人は可能です。だからミチ頑張ってください。ファイト!)』
と、筋斗雲の召喚可能と、鼓舞してくれたから。俺がトラと山ちゃんへと指示をだしただけだから。俺が別に凄い訳ではないのだ。
だから俺は「あっ、ははは。そ、そうか? 別に大したことはないから。あっ、ははは」と笑い誤魔化して。
「みんな作戦通り頼む! 頑張って!」




