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第57話 人食い虎の次は盗賊イベント? (3)
ランちゃんは村長らしく、まだ幼さも残る少女だけれど。自分の瞳は潤ませて、いつ涙の粒が落ちても致し方がない状態だが、彼女はグッと堪え、気丈なところを俺たち三人と申し訳なさそうな顔を仲良くしているお姉さまたちに見せつつ、三人に気にするな、自分たちの命があっただけでも儲けものだと告げ。
俺たち三人へと生前に何処かで観たことがあるようなシネマの感動シーン……。涙のシーンを見せてくれたのだ。
だから俺たちの三人の中から自然と誰ともなく言葉が漏れてしまう。
『……今から盗賊たちのねぐらへと行き、生きている村人たちを助けよう!』
『ああ、そうしよう!』
『そうだね! まだ生きている人達は必ずいるはずだから!』
『うん』
『うんうん』
『よーし! がんばるぞ!』と。
俺たち三人の口から覇気があり、威勢がある言葉が漏れる前にランちゃんは。




