第42話 村へと着けばテンプレ通りにイベント発生? (2)
しかし先ほども俺が説明をした通りに、トラは朴念仁のようなところがあるから。俺が睨みつけようが。
「……?」、「??」
と、自分の目を点にしつつ何度も首を傾げる、だけならばいいけれど。
「……ミチのあんゃん、どうしたんじゃ?」と尋ねてきたリ。
「……ミチのあんゃんは、顔が痒いんかのぅ~?」
と本気! マジな顔で尋ねてきたリ!
「……ミチのあんゃん、目が痒い良いかの……? 儂が目にゴミがはいちょぉるか見ちゃぁろぅ?」と優しく。
でも俺の態度、様子が傍から見れば怪しく見えることを本気で疑うこともしないで素直に尋ねてくるから。
「ミチ! ランに隠し事するのはいいが、余り目に余るようならば許さない、ある。今晩ミチだけ夕飯もお酒も禁止ある。女たちにも接待もさせない、ある」と。
ランちゃんが俺のことを冷淡目と声撫で恐ろしく告げ、警告してきたから。
「あっ、ははは。ランちゃんごめんね……。俺も別に君に内緒ごとをするともりはない、友好をしたいと思っているから。あっ、ははは。──でも今はちょっと君にも告げることができないけれど。時がくれば必ず話すから、今は勘弁してください。ランちゃん……」
俺は彼女へと笑い誤魔化しつつ両手を合わせながら許しを乞い。その場しのぎをしたのだ。
どうせ翌朝には村を出るつもりだから、ランちゃんとは一晩だけ誤魔化して食事と寝る場所の確保だけすればいいと思うから。
俺はとにかく笑い誤魔化しながら。
「ランお嬢さま、背中の薪を私目が背負って差し上げましょうか?」
村までランちゃんの執事になりましょうか? と告げた。
「別に良い、ある」、「いらないある」、「ミチはおせっかいある」
と、ランちゃんは悪役令嬢さまのようにツンツンと冷たい言葉を返してきた。
「そこをなんとか~」
俺はノリよく、ランちゃんの御機嫌をとりつつ村へとついた。
まあ、ついたのだけれど。俺たち三人は村の様子を見て──! 見上げて──!
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