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第97話 司祭陳大連の失脚(3)
「──痛い! 何をするのだ! ミチ!」と。
王惇のおっさんは慌てて振り返り、顔色を変えながら俺に不満を言ってきた。
「はぁ~、何をするって! 妖蘭は俺の妃だろうに! いい加減にしろ! ──そしておっさん! 麗芙安さまに噓偽りを告げるな! お前は頭が可笑しいのか?」と。
俺は、何でこのおっさん困惑するのだ? 可笑しいのはお前だろうに……と思う。王惇のおっさんへと怪訝な表情で罵声を吐きつつ、もう一度腕を振り上げ、頭をこついてやろうとすれば。
「ミチ!」
「ミチ、やめなさい……」
蘭ちゃんと急に人が代わったように凛と、威風堂々とした態度をとり、この場にいる高官たちや護衛兵を騙さらせ、的確な指示……。




