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第94話 呉の傀儡司徒さまへのお目通り(17)
それも俺たち三人が王兄弟対峙──争い、勝利を得たこと……。
そして三人を束縛していることも何故か知っているかのように、俺たち三人へと荒々しく指示をだしてきた。
だから気の荒い俺とトラの二人は麗芙安さまに対して、怪訝な表情で、『あぁ~!』と唸り、ワン! ワンワン! ではなく。
俺とトラ、山ちゃんの三人は麗芙安さまの冷たい目と荒々しい下知に対して悪態をつく訳でもなく。俺たち三人は何故か素直……。
そう、まるで蛇に睨まれた蛙ではないけれど……。
麗芙安さまの荒々しい言葉の下知を聞き、俺たち三人の身体はビクン! と驚き、跳ね。
「はい!」と大きな声で返事──!
その後は起立! 礼! ではないけれど、俺たち三人は憤怒している麗芙安さまに対して、自然と身体をブルブルと振るわせながら、王兄弟を仙術《《ミラーウォール》》の束縛から慌てて解き放つのだった。
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