第87話 呉の傀儡司徒さまへのお目通り(10)
「──はぁ~! 小娘が! 貴様の方こそ、麗芙安さまへと嘘偽りばかりを申しおって!」と。
蘭ちゃんを一喝すれば、陳大連のおっさんは慌ててランちゃんから麗芙安さまへと視線を変え、中華式の一礼をし、低姿勢で。
「──麗芙安さま、この怪しい者たちの嘘偽りに耳を傾けてはいかません……。麗芙安さまの代わりに、この呉の政務を平和、公平的に勤め、民に安定した生活を送らせている、司祭の私の言葉が全部本当の言葉であり……。この悪しき小娘やガキたちはどうせ、自分たちの常日頃の悪意が露見して。その悪事の件で、この私、陳大連の命で、自分たちの怪しい砦や集落をこの呉を守る三鬼士の王兄弟に討伐され、軍を駐屯されているから。自分たちの魔族の集落を麗芙安さまとは遠縁だから、何でも許されると思い。返還して欲しいと麗芙安さまへと泣きついてきたのでしょう……。しかし、麗芙安さまへと私が何度も説明をしている通り。この悪しき小娘は代々、魔族の女たちばかりを《《女駆け込み集落》》とか、世に変な噂を流しては罪人たちを匿ってきた、悪しき一族ですから、麗芙安さまは小娘の悪しき言葉に耳を傾けず、呉の司徒代理をしている司祭の私の言葉だけを聞いて、信じていればよろしいです……。また、そうすれば今後も呉の領内は安定した発展を遂げることができ、領民も喜び続ける事ができます。だから麗芙安さまは、こんな悪しき者たちの戯言に耳を傾けてはなりません。分かりましたか、麗芙安さま……?」と。




