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第80話 呉の傀儡司徒さまへのお目通り(3)
すると近衛隊の隊長のおっさんはテンプレ通りに自分の顔を気持ち悪く緩ませ、エヘッ! と微笑むと。
「──よし! 通っていいぞ!」と、俺たちにあっさりと告げてきたのだ。
だから俺やトラ、山ちゃんの三人は『はぁ~! 何だこれ?』と不快に思う。
しかし外見は少年の容姿をした俺たちだけれど、中身や思考はあくまでもお爺さんなので、大人の対応……。
ランちゃんが「ありがとうございます」と中華式の一礼をすれば。
「通るぜ……」
「通るけぇの……」
「通ります……」
と太々しい様子ではなく、ちゃんと作り笑いを浮かべながら告げ、ランちゃんの華奢な背を、呉の宮殿内を煌びやかな作り、装飾品を「へぇ~」と感心した声を漏らしながら見渡すように見詰めつつ、ついていくのだけれど。




