↓ ↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
団塊世代のミチとトラ、山ちゃんの三人があの世へと行けば! 優しく対応してくれたのは神様、女神様ではなく、仏様でした!  作者: かず斉入道
第1章 団塊世代初の異世界へのお導きは女神様ではなく仏様でした

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

38/611

第38話 夫婦狙撃、暴走! 砦が半壊!? そしてミチは抱きつかれすぎて窒息寸前

 砦の上空では──


 二組の新婚夫婦が筋斗雲に乗り、《《夫婦狙撃無双》》を開始していた。


「旦那さま~♡ 次の敵兵、あそこです~♡」

「了解だよ、胡蝶!」


「うちらもいくんよ、あんた~♡」

「う、うん……寒椿さん……!」


 二組は同時に魔弾を構え──


「せーのっ!」


《バシュッ!》


《バシュッ!》


 魔弾が二方向から降り注ぎ、砦の敵兵を次々と粉砕していく。


「ぎゃああああああああああっ!?」

「夫婦で狙撃してくるぞぉおおおっ!!」

「なんだこのラブラブ無双はぁあああっ!?」


 敵兵は大混乱。


 しかし──


 この《《夫婦狙撃》》は、まだ序章にすぎなかった。


 ◆夫婦狙撃、暴走。砦の半分が吹き飛ぶ


「旦那さま~♡ 次はあの塔です~♡」

「了解だよ、胡蝶!」


「うちらもいくんよ、あんた~♡」

「ま、待って寒椿さん!? あれは塔だから……!」


「塔でも関係ないんよ♡

 敵がおるんじゃけぇ♡」


 二組は同時に魔弾を構え──


「せーのっ!」


《バシュッ!》


《バシュッ!》


 魔弾が塔に直撃──


 ドゴォォォォォォォォォンッ!!


 塔が爆散し、砦の半分が吹き飛んだ。


「ぎゃああああああああああっ!?」

「塔がぁああああああああああっ!!」

「砦の半分が消えたぞぉおおおっ!!」


 盗賊たちは完全に戦意喪失……


「将軍はどこだぁあああっ!?」

「旗も壁も塔も吹き飛んだぞぉおおおっ!!」

「夫婦狙撃が強すぎるんじゃぁあああっ!!」


 夫婦狙撃は、もはや“災害”だった。



 ◆地上組──ミチ、妖蘭に抱きつかれすぎて呼吸困難になる


 その頃──


 俺は妖蘭に抱きつかれたまま動けなかった。


「あなたさま~♡ 夫婦狙撃……素敵ですね~♡ でもわらわは……あなたさまと抱き合っていたいのです~♡」


 妖蘭は俺の首に腕を回し、胸を押し当て、尻尾で腰を固定したまま微笑んでいた。


「妖蘭……ちょっと……苦しい……」


「あなたさま~♡ もっと抱きしめますね~♡」


「いやいやいやいやいやっ!? 妖蘭!? 息が……息ができない……!」


 妖蘭は完全に《《抱きつきモード》》で、力加減がバグっていた。


「あなたさま~♡ 離れたくないのです~♡ ずっと抱きしめていたいのです~♡」


「妖蘭……ほんとに……息が……!」


「えっ……!? あなたさま……息が……!? 息ができないのですか!?

 えっ!? えっ!? えぇええええええええええええっ!?」


 妖蘭は慌てて腕を離し、尻尾もほどいて俺を抱き起こした。


「あなたさまぁあああああああああっ!! ごめんなさいませぇえええええええええっ!! わらわは……嬉しくて……力が入ってしまって……!!」


「だ、大丈夫……ちょっと苦しかっただけ……」


 妖蘭は涙目で俺の頬を両手で包み、震える声で言った。


「あなたさま……。本当に……ごめんなさいませ……。わらわは……あなたさまを傷つけるつもりは……。絶対にありません……」


「妖蘭……大丈夫だよ……」


 妖蘭は胸に手を当て、ほっとしたように息をついた。


「あなたさま……。生きていてくださって……よかったです……♡」


(いや、死ぬところだったんだけど……!)



 ◆夫婦狙撃は続く。砦はさらに崩壊していく


 上空では──


 二組の新婚夫婦が狙撃を続けていた。


「旦那さま~♡ 次はあの倉庫です~♡」

「了解だよ、胡蝶!」


「うちらもいくんよ、あんた~♡」

「ま、待って寒椿さん!? あれは倉庫だから……!」


「倉庫でも関係ないんよ♡

 敵がおるんじゃけぇ♡」


《バシュッ!》


《バシュッ!》


 ドゴォオオオオオオオオオンッ!!


 倉庫が爆散し、

 砦の残り半分も崩壊した。


「ぎゃああああああああああっ!?」

「砦がぁああああああっ!!」

「夫婦狙撃が強すぎるんじゃぁあああっ!!」


 盗賊たちは泣きながら逃げ出した。



 ◆六人の家族作戦、ついに《《砦崩壊》》という結果を生む


 トラ&胡蝶の夫婦狙撃が暴走し、砦の半分が吹き飛び、山ちゃん&寒椿の夫婦狙撃が追撃し、残り半分も崩壊し、妖蘭はミチに抱きつきすぎて窒息寸前にし、慌てて離れ、盗賊たちは完全に戦意喪失。


 六人の家族作戦は派手に!


 賑やかに!


 ラブコメしながら!


 嫉妬しながら!


 誓いながら!


 プロポーズしながら!


 夫婦狙撃しながら!


 ついに砦を半壊させてしまった。


 ◇◇◇

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。