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第68話 女性だけの集落の村長(9)
「……誰でも無い、儂は只の村娘だ……」とランちゃんが山ちゃんへと言葉を返したと同時に俺は彼女へと。
「──ランちゃんは観音菩薩さまか?」と苦笑を浮かべつつ尋ねた。
「…………」
俺がランちゃんへと観音菩薩さまか? と尋ねれば。彼女は無表情で黙り込む。
だから俺はランちゃんの顔色を見ながら、ニタリと彼女を揶揄するように微笑みながら。
「……やっぱり、ランちゃんは観音菩薩さまで、仏さまの命で俺たち三人が前々魔王孫悟空のように暴走をしないよう監視しているのか?」と尋ねた。
「……いや、儂は観音菩薩と呼ばれる人物ではなく只の町の娘だ……。だからミチ、トラ、山の只の勘違い、人違いと言う奴だ……」




