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第33話 自身損失している妻を激励します(12)
そう、王惇を倒せとか、椅子にしたり、尻を叩いたりして調教して、主に服従させ、誓わせてた鬼畜な男だから。
「うぅんゃ! だめだ! 許さん! じゃいくぞ、梅! ──今のお前の力、能力の一部がこれだ!」
俺は自分の首を振り、ニヤリといやらしく、鬼畜に微笑むと、ヒョイ! と筋斗雲の向きを上昇から逆さへと反転してみせる。
◇◇◇
「……梅、ゆっくりでもいいから目を開けてみろ……。今のお前の置かれている現実が、梅、お前の能力の一つだ……。だからゆっくりでもいいから目を開けてみろ梅……」
俺は梅へと本当に優しく、柔らかく告げた。
「……ん? う~ん」
しかし梅はやはり乗り気のない声音で弱々しく声を漏らす。
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