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第30話 自身損失している妻を激励します(9)
「──無理、無理……。あんた~、無理だよ~。うちは死ぬ~、死んでしまう~! 助けて~、助けて~、あんた~、降ろして~~~! 怖いよ~~~!」
梅は可愛くイヤイヤと首を振り、我儘を泣き、喚き、叫ぶ──!
そう、梅はまるで日本の遊園地にあるジェットコースターにでも乗っているかのように泣き、喚き、大騒ぎをしながら己の首を可愛く振るけれど。俺はどうやら異世界ファンタジーな物語の中のサド気がある主人公たちと同じような人格者のようだから。
「……大丈夫だって、梅~! よく今の自分の置かれている状態を確認してみろ~! 梅お前は~、今~、重力に身体を引かれ~、落ちそうになっているか~?」と。
俺は後ろで泣き、喚き、「いやん、いんやん。やめて~」と首を振る、梅へとやはりケラケラと揶揄するように尋ねた。
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