第28話 ここは何処? と悩めばいきなりイベント? (2)
「うん、本当だね。ミチノリさんやトラ君の言う通りで僕の身体も十代の頃に若返っているね~。素晴らしい~」
「うん、本当だよね~。山ちゃんの言う通り~」
「ほんま、ほんま、マジでええわぁ~、若い身体! これならば昔のようにナンパをし放題じゃけぇ~。そう思わんか、ミチのあんゃん?」
「トラ、お前な~、本当に転生しても相変わらずだな……」
「えっ! ミチのあんゃんは若い姉ちゃんたちをナンパしてあんなことやこんなこと……。はぁ、はぁなことはせんのん?」
「えっ、俺?」
「うん、そう、ミチのあんゃんじゃ?」
「う~ん、俺はその時になってみないとわからないよ……。まあ、縁があれば娘たちに声をかけ、一緒にお酒でも飲まないか? ぐらいの声をかけるかも知れないけれど。いまは地上に降りて転生したばかりだから。そんなことを考える時じゃない。今は娘のことを考えるよりも、ここは何処だぁあああああっ? 私は誰だぁああああああっ? と叫んで。今俺達がいるこの森から、どう出るか! そして近くの村か町へと向かうことを考えるのが娘たちよりも優先順じゃないのか、トラ?」
「確かに……」
「ミチノリさんの言う通りだね、トラ君?」
「う~ん、確かに……」と。
娘女! 娘 と大騒ぎをする行為をトラは辞めて呻り考える人へ……。
その様子は山ちゃんは苦笑いを浮かべつつ見詰める。
そして俺! 令和の新孫悟空ことミチノリなのだが……。
まあ、仏さまに異世界転生と言う物をしてもらって地上で魂から、肉体を持つ仙人へと産まれ変わったはいいけれど。
俺達三人が目覚めた場所は木と草しかない雑木林でね……。山登りや山菜集めが大好きな野生児の山ちゃんが言うには日本と余り変わらない針葉樹、広葉樹、草花が生え、咲く森らしいから、仏さまの言われる通りで、古代に近い時代の中華人民共和国をモデルにしたような世界なのだは本当のことかも知れないと。
儂と山ちゃんの二人はかくかくしかじかと真面目な会談をしたのだが、トラは前世と変わらずいい加減で、トラに俺が今からどうするや? と尋ねれば。
『う~ん』と呻り、時間が経てば、トラの奴はポン! と自分の手を叩き。
「ミチのあんゃん任すわ」と満身の笑みを浮かべながら告げてくるから。
俺はまたトラのいい加減なところを見て「はぁ~」と大きく溜息をつき、自分の肩を落とせば。
「まあ、悩んでも仕方がないから、三人でとにかく森の出口を探すために歩こうか?」
と、俺が告げると。
「うん」と二人は仲良く頷いたから。
「よ~し! いざ、前進! 俺等は今から川〇探検隊だぁあああっ!」




