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第269話 砦の奪還作戦の終焉(3)
妖妃さんの気落ちした声や自分の周り……。
そう自分の姉や城郭集落の仲間が敵将との争いに対して有利ならばいいのだが、洋蘭の不利な状態……。
もう完全に敗走モードに入っている妖蘭の様子を見て──気落ち、落胆して下を向く、胡蝶さんや寒椿さん、桜さんに桃さん……。細雪さんに玉……。妖妃さんや妖鬼さん、妖華さんへとトラは優しく微笑みながら、自分たちの仲間を信じよう。大丈夫だってと優しく告げるのだけれど。
「……でも」
「うん……」
九尾の狐三姉妹の胡蝶さんと寒椿さんは、自分の姉が王惇の王家最大奥義──《《百鬼突き》》に対して突き、切り刻まれる……。
そう王惇のおっさんは、何を狂ったのか? 夫の俺がいる前で他人の妻……。妖蘭に対してちゃんと武士同士の争いをおこない、闘うのならばいいけれど。




