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第261話 妖蘭VS王惇になりました(21)
そして敵兵の兄ちゃんたちの命を救う。
「助かった……」
「良かった……」
「死なずにすんだ……」
と敵兵の兄ちゃんたちから安堵した声は次から次へと上がるけれど。
「──九尾の麗しい女! お前に見せてやろう! 我が王家に伝わる槍の最大奥義を!」
敵将王惇はいよいよ、自分の想い……。そう、冗談ではなく、あのおっさん! 妖蘭に想いを寄せ、好いている気持ちをさり気なく、他人の女房に告げつつ、敵将がヒーローへと告げるテンプレ台詞を吐き、終わればね。
「──これで終わりだ! 九尾の麗しい女……。愛していたぞ……。あの世でまた逢おう……」と。
俺を含めたこの場にいる者たち……。




