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第189話 新妻様は大ピンチ!(15)
そんなお父さんとお母さんが『胡蝶、まだこちらにくるな!』、『川をわたるな、胡蝶!』、『目を開けなさい、胡蝶!』、『諦めては駄目! 最後まで抗い続けなさい!』と、自分のことを夢か現実なのかわからない世界で追い返すから。
胡蝶さんは『はっ!』と我に返ったように意識が戻ればこの通りでね。息もの方も先ほどよりも吸える、だけならばよいのだけれど。
胡蝶さんは自分の身体が軽い気がする? のと、風通しがよいと言うか? スウスウするのだ。
そう、今まで着衣をしていた防具や楔帷子が着衣していないと言うか? もしかして脱がされている? と胡蝶さんは咄嗟に思えば。
自分の目の前の男──。王大連の顔を見ればいやらしく微笑みながら、何かをしているのが胡蝶さんの金色の瞳に映るから。彼女は狼狽しながらも瞳だけを必死に動かし、下を向く……。
そして胡蝶さんが今の自分の容姿を見て確認をすれば。
「えっ!」と驚嘆する。
だって彼女が下を向き確認すれば、自分が優艶な下着姿だけだと言うことに気がついてしまうからだった。
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