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第173話 トラのパーティーはピンチ?(9)
胡蝶さんは、彼女の麗しく艶やかな金髪の髪色も蒼白色に変わるのではないか? と思われるぐらい蒼白した顔! 驚愕した顔で! 細雪さんに続き、玉さんの名を呼び、彼女の許へと我を忘れ駆けつけようと試みる。
彼女……。胡蝶さんの傍にはハゲで中年太り……。プヨプヨしたお腹を持つ、だけど妙に気刻み、素早く動ける、もう直ぐS級冒険者になるだろう? と世に称えられている中年のスケベ、変態爺の王大連が詰め寄り、胡蝶さんの麗しい顔をニヤリといやらしく微笑みながら見詰め、美味しそうに、己の舌で唇を舐め、「えっ、へへへ」といやらしく笑うのに、意識があるのか、ないのかわからない玉さんの許へと詰め寄ろうとする。
「はっ!」
しかしこの通りだよ……。胡蝶さんも前魔王の五虎大将軍の筆頭格だった智謀と妖力、武力に優れ、己の仙術を駆使して大陸中を暴れ回り、国を何個も亡国へと変えた《《九尾の狐》》の血を引く女性だから。




