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第165話 トラのパーティーはピンチ?(1)
「……だ、旦那さま?」
「……ト、トラ?」
「トラ君……?」
「あんた……?」
自分達の目の前……。視界から一瞬で消えた! いなくなった! トラの容姿を胡蝶さんと桜さん、細雪さん……。玉さんの四人は、自分たちの顔色を蒼白させながらトラの名を呟きつつ、王大連が、
「あっ、はははははは。クソガキがこの儂、王大連大将軍様に向かって小生意気な言葉を吐き、悪態をつくから、死ぬようになるのだ! あっ、はははははは」
と、奴が高笑いをする混沌とした寝所の中でトラの身体を『頼むから生きていてよ!』と、四人の魔族のお姉さまたちは心から願いを込めて探す。
もしもトラの奴が王大連が嘲笑いつつ告げた通りに他界をしているようならば、この部屋にいる、お姉さまたち七人は一斉に風前の灯火と化してしまうのだ。




