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第147話 敵将王陳は二人の会話を聞き顔色を変える? (10)
自分の左の腕を逃走を謀る王陳の足の裏へと向けて伸ばせば。
「《《ミラーウォール》》」と。
先ほど王陳が使用しようとしていた仙術の束縛の上位スキル……。銅鏡の中に呪いをかけた相手を封じる仙術を唱え、安易に発射する! そして寒椿さんへと見せたから。
「えっ!」
寒椿さんは山ちゃんの無詠唱による素早い仙術と展開を見て驚嘆すれば。
「うぎゃぁあああっ!」
とはるか前方にいる王陳からまた絶叫が吐かれるのが寒椿さんの耳へと聞こえたから、彼女は自分の前方を目を細めつつ見詰める。
「あれ?」
まあ、寒椿さんの口からまた驚嘆が漏れたように、彼女の宝石のように麗しい紅玉の瞳にはピンク色の派手な中華文官仙術ロープを着衣した王陳の姿が映らないから。




