第106話 トラは異世界冒険譚のお約束通りに次から次へと仲間を加えます(7)
「えっ!」
猫又の三つ子は仲良く驚嘆して、トラがいるだろう部屋の外……。
そう室内にいる七人を盾と剣を構え、警護しているフリだけして聞く耳を立てる変態トラへと視線を仲良く。キリ! と変え。
「魔王さま、にゃん」
「勇者さま、にゃん」
「うちら姉妹を助けてくれてありがとう、にゃん」
猫又の姉妹が仲良く嬉しそうにトラへとお礼を告げてきたから。トラの奴は直ぐに『きた~!』と思ったらしい。
そして『やっぱり、この部屋にも儂等の嫁イベントの方がちゃんと用意されていたらしい』とも思えば。
『えぇ~とこれで儂の嫁は四人目だよな、多分?』と。
トラはハラハラ、ドキドキしながら思えば。
「にゃん、にゃん、たちの新しい魔王さま~。ありがとう、にゃん~。これでにゃんたち姉妹も遠い国へと性奴隷として売られないですむ、にゃん。──本当にありがとう、にゃん~」
猫又の三姉妹のやはり三つ子! 三姉妹の真ん中……。次女の玉さんが駆け足でジャンプ! トラの背に抱きついて、大袈裟にお礼を告げてくる。
しかしトラの奴は、今回は自分の顔をいやらしく緩ませ、変顔のいやらしい薄ら笑いを浮かべ『でっ、へへへ』と漏らす行為をしないで真面目を装い。
「……よせやあい……。別に俺へのお礼なんてどうでもいい……。俺は只勇者として当たり前のこと……。道徳的なことをしたまでのことだから気にするな……。それよりもお前の身体の方は大丈夫だったか?」
トラは自分が前世の昭和と呼ばれる時代に見たシネマ……。加○雄三さんや石○裕次郎さんの青春映画のヒーローさまたちのようなカッコ好い台詞を告げ、キリッとした顔をするものだから、玉さんの顔は桜色に染まり。
「……大丈夫だった、にゃん。ありがとう、にゃん」と、トラに告げ。
「にゃん、にゃんも、姉ちゃんたちのように、魔王さまへと寄り添い、身の回りの世話をしていいかな、にゃん?」
そう猫又三姉妹の次女の玉さんはトラのことを一発で気に入り──。アイツの首筋に魅惑的にチュチュとキスをしながら迫り、押しかけ女房イベントはオッケーかな、にゃん? と。トラが待ち望んだ言葉をいとも簡単に告げてきた。




