第105話 トラは異世界冒険譚のお約束通りに次から次へと仲間を加えます(6)
しかしトラは直ぐに我に返り。
(多分この猫娘たちの中から一人は、儂の嫁になってくれるはずじゃ。いっ、ひひひ)
トラは脳内で邪なことを考え、いやらしく笑う。
「……姉ちゃんたち、よくここまでこれた、にゃん?」
「そう、にゃん?」
「大変だったはず、にゃん?」
「……それに胡蝶姉ちゃんは完全に武装している、にゃん?」
「……妖蘭姉ちゃんや寒椿姉ちゃんもきている、にゃん?」
「よく三人だけで、この砦の中にこれた、にゃん?」
「……それに桜姉ちゃんや細雪姉ちゃんも仙術封じがかけられていた扉をよく破壊することができた、にゃん?」
「うん、凄い、にゃん」
「どうやって破壊した、にゃん?」と。
まあ、よくしゃべる娘たちだなとトラは七人の会話を見て、聞く耳を立て思ったらしいのだ。
だって三つ子の三姉妹の猫娘……。まあ、この娘たちも東アジアでは大変に有名な猫又呼ばれる妖怪、妖魔、魔族の種族でね。やはり三人と一緒で前魔王の五虎大将軍を祖母に持ち、勇者や冒険者、傭兵に追われるも、何とか逃げのび、生きの残った……。
まあ、猫又の三つ子の生い立ちを聞けば今までの三人同様……。涙なしでは聞くことができない、人生を辿り、やはり最後にランちゃんの死んだ祖父や祖母、両親にかくまってもらって生きてきたらしい三人なのだが。九尾の狐の胡蝶さんからかくかくしかじかと、今までの事情を聴き。




