第103話 トラは異世界冒険譚のお約束通りに次から次へと仲間を加えます(4)
それにトラの奴がもう一つ首を傾げるのは、捕らえられている者たちは何故か女性ばかりでね。
それも捕らえられている大半の女性たちは、一応は蘭ちゃんの言っていた、この国では《《獣人》》と呼ばれている年齢はバラバラの人たちで、俺たちが助けなければ各町の商人たちに性奴隷として売られるらしくてね。
その中でも器量のよいひと順から、この砦を守る盗賊の頭目にお手付きされ、乙女を散らすから高値で売れないので。
盗賊の頭目のバック……。まあ、後ろ盾の悪人は頭を抱えているのだと、トラは胡蝶さんや桜さん、細雪さんから教えてもらったらしくてね。
ミノタウロスの桜さんも容姿は麗しいのだけれど、ちょっと筋肉質なところが盗賊の頭目の目に留まらず後回し……。細雪さんはお淑やかな大和撫子の美人お姉さんなのだけれど、雪女で体温低いから、身体に触れると冷たいので後回しにされたのだと教えてもらったのだが。
トラも流石に三人から色々と話しを聞き、敵が盗賊、山賊、追い剥ぎの雑兵のわりには装備もよく小奇麗だから困惑しているけれど。救助した人たちが高値で売れる綺麗どころの獣人の女性の上に。
『勇者さま!』
『魔王さま!』
『私たちを助けていただきありがとう』
『ありがとうございます』
『何て、若くてカッコ好いのかしら、私たちの魔王さま~』
『きゃ~、素敵~!』
『痺れる!』
『見ているだけアーシは妊娠しそう』と。
少女から淑女たち……。




