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貞操観念逆転世界で『催眠アプリ』を手に入れた俺はクラスメイトに少しエッチなお願いをする~なお彼女達は催眠には掛かっていない  作者: 優香猫


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命令「おっぱい見せて」

「……なんてことだ…」


キーン♪コーン♪カーン♪コーン♪


orz のように左向き土下座の体勢で催眠終了の時間を告げるチャイムを聞いた…


「はぁ催眠終わり、三、二、一。パン♪はぁ」


催眠を解いてとぼとぼ席に戻るといつの間にか一時間目の授業が始まっていた。特別授業の道徳だ。


男性への接し方や男性関連の法律を勉強するようだ。女子は中学の時から耳が痛いくらいに叩き込まれてきたようで今日の授業は復習がメインになるらしい。





そんな事より授業が始まっても俺の気分は落ち込んだままだった。

土下座していた理由を聞いてほしい…


俺は今日も朝から催眠アプリで性癖を満たそうとしたんだ。


顔を見て太ももを見たら次はおっぱいだろ!


別に胸が見たい訳じゃなく谷間が見たかったんだ!

正確にはデコルテか、首から鎖骨そして胸の谷間にかけての黄金の逆三角形が好きだ!

かのピタゴラナントカも俺と同じ癖に魅了されたとかされてないとか。


胸元のカットが深い服を着た女性なんていつまででも見ていられるだろ?

実際は視線を感じて隠されたりするのだが、催眠中なら見放題という訳だ。


そこで皆に制服のブレザーを脱いでもらいブラウスのボタンを上から三つ外してもらった。すっごいドキドキしたんだ。

桃源郷、ユートピアはもう目の前だ!


「これは胸の大きい小さいは関係ないから、デコルテ黄金比の持ち主が優勝ね。俺が一生見ていたいと思った人が優勝だよ」なんて言ったりして。


なのに、


皆してブラウスの中に学園指定の黒いTシャツを着ていたんだ!

男性に透けブラを見せない為の対策、男性が苦痛に感じないように性的な事は全て完全武装済みだった。


そんなのってないよ。

スカートは長いしブラも透けない。

太もももブラも見えない。

ブラと言わずキャミが透けていても俺は見るだろうに。それすら叶わないなんて。


さすがに命令してTシャツを脱がす訳にも行かずその場に崩れ落ちていたのだ。


完全なる消化不良。


最近毎朝摂取していた女のエロ成分が不足している。今日摂取しないと明日から土日で休みだし月曜日までなんて耐えられない。


どうにかしないと!


「先生!俺は男性保護法の勉強をした事が無くて、ちょっと分からない所があります。いや、授業を止めなくていいので、誰か隣に来て教えてくれると嬉しいです。駄目でしょうか?お願い」


あっ、やばっ。


催眠アプリの癖で先生にお願いなんて言ってしまったよ。今は催眠中じゃなかった。やってしまった!


それに催眠中のつもりで皆の前で急に話してしまった。

大丈夫だったか?

変じゃなかったか?


「女子が隣に居ても大丈夫なのですか?ふむ、そうですか、分かりました。それでは誰か、誰に頼もうかしら?そうね…ここは…」


「「「「「ハイハイハイ!」」」」」


全員が手を挙げて元気にハイ!ハイ!と言っているんだが?


先生ちょっと引いてるし。


ちょっと待て!?催眠解けてるよね?


素の状態なのに皆して俺に教えたいって事!?

そういえば仲良くなりたい子が多かったな。

これをきっかけに仲良くなりたいとかか。


まっ、逆の立場なら俺も手を挙げていただろう。小さく控え目にだけど…



でもどうしよう、分からない所を教えてくれなんて一ミリも思ってない。

ただただ女の子成分が欲しかっただけ。


隣に座ってもらい小声でナイショ話でも出来たら最高だな…なんて事を考えていたら声をあげていたんだ。催眠アプリの弊害だろこれ。思った事をつい声に出してしまう。


それにいきなり陽キャ女子が隣に来る事にでもなったら大変だ!ずっと話し続けるなんて出来ない。


ポニーテールの怜奈さんもマズイ。ポニテが気になって話どころではないだろう。


委員長の栞さんもダメ。わざと授業聞かないで怒られたくなってしまう。


ならあの子に頼もう。


「先生、出来れば千春さんに頼みたいのです。一番控えめに手を挙げていたので」


目隠れ女子の千春さんだ。

勝手に同じ陰キャだと思っている彼女なら緊張しなくて済みそうだ。

千春さんは椅子とノートを持って隣に来てくれた。


「ご、ごめんね。急にお願いして。よろしく」


「いえ、はい。対よろです。あっ」


対よろ?

瞬間教室の空気が変わった。あの子やらかしたわ~的な空気。俺もこの空気を何度吸ってきたことやら。


「うん、対よろ」


『対よろ』とはゲーム用語で対戦よろしくお願いしますの略だ。


別に闘わないがフォローしておく。彼女は変な事言ってないよーって。こんな風にフォローしてくれる友達が前世の俺にも居たなら…


決めた。俺はこの世界で友達を作ろう。

催眠アプリに頼らなくても女の子と関わっていけるようになろう。


手始めに千春さんに声を掛けよう。

彼女はゲーマーなのだろうか。仲良くなれそうだな。話のきっかけには困らないだろう。



そんな風に俺は千春さんを同じ陰キャだと、同類だと、俺の方が少し余裕があるんじゃないか?と彼女の事を下に見ていたのかもしれない。


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