悠斗に会いに奏さんが学園に来る
もう季節は十一月、秋も深まり日に日に寒さが増すこの頃。制服も冬服になり中にセーターを着る子も多くなったな。透けブラの季節は終わりを告げた。本当に残念だ。
そうだ、昨日は朱雀財閥の豪邸に呼ばれたんだっけ。そして龍華さんと、そして奏さんとも関係を持ったんだったな。
それで今日は龍華さんと奏さんが俺の通う学園に遊びに来る。
ぶっちゃければ奏さんが悠斗に会いに来るんだ。
昨日の今日で悠斗に会いたいとは、奏さんはよほど悠斗の事が気に入ったんだな。
もうすぐ着くとライーンにメッセージがあったので校門まで迎えに出ると、黒塗りの高級車がやって来た。
降りてきたのは奏さんと護衛の人、龍華さんは中にも運転席にも居なかった。
まあ、居ないのは前もって知ってはいたけどワンチャン居るかな?ってね。
朝になって龍華さんから『筋肉痛が酷くて歩けない。今日は行けなくなった。まだまだ精進が足りない』みたいな事を丁寧な言葉遣いで長文のメッセージが送られてきたんだ。
そりゃ昨日ほぼ休む事無く四回戦もスれば筋肉痛にもなるだろう。
今まで使った事のない筋肉を使ったんだ、ゆっくり休んで欲しい。
また手合わせお願いします。とあったのは道場での稽古なのかベッドでの稽古なのか…まあ、どちらでもいいか。
それより目の前に居る美少女令嬢はいったい誰だ?
「ごきげんよう、陽太様」
「は?なんだよそれ、ははっ、似合わねぇ」
車から降りてきた奏さんは秋色のザ・清楚系お嬢様ワンピースに身を包み、極めつけはこの言葉遣い。
奏さんに「陽太様」と呼ばれるなんてムズムズする。清楚な奏さん、笑うしかない。
「おほほ、陽太様少しお耳を…アンタねぇ、いつまで笑ってるつもりよ!私だって似合わないのは分かってるのよ!でも男ってこういう桜子みたいなのが好きなんでしょ?いつまで笑ってるつもりよ、殺すわよ!」
「おお怖っ、でもこっちの男に媚びない奏さんが俺は好きだけどな」
「なっ!アンタ…こほん、陽太様はお上手ですわね」
お世辞とかではなく本当の事だけど。
「まあ校舎を案内しながら悠斗の居る自習室まで行こうか。こういう時はエスコートとかするのか?」
「ええ、お願いするわ。少し手をお借りしますわ。ってコレ恋人じゃないの!アンタは手を上にしていて、そこに私が指先を乗せるから!」
ちょこんと指先を乗せるのは可愛い。
けど、これはあまりドキドキしないな。
歩きづらいし。
「これじゃ歩きづらいだろうに。貴族のマナーは分からないよ。それに昨日あんなに手を絡めたがったのは奏さんだろ?」
「あ、あれはベッドでの事でしょ!アンタわざと私を怒らせるような事をやってるわね、私の清楚をどうしても崩したいようね?」
「ははっ、バレたか。奏さんが清楚で行くならそれでいいよ。で、悠斗とは話すだけ?ホテルまでいくの?」
「正直分からないのよね。昨日は性癖くすぐられる合法ショタに興奮していたけど、いざ会うとなるとそういう気になるかどうか」
「なんだよそれ。何の為に昨日は中に出さなかったんだよ。最後は奏さんに手でシてもらってまで悠斗とシたかったんだろ?」
「それはそうだけど…アンタはいいの?」
「何がだ?」
「べ、別に…」
変な奏さんだな。




