男女男男女男女
(陽太くん、この先生もしかして赤ちゃんのシンボルに性的に興奮してるのかも)
(えー、それは無いだろ。それより身体を大事にして元気な子を産んでね)
(うん♡)
もちろん先生は性的に興奮していた訳では無く、初めて生で見た男児のエコー写真に興奮していたのだった。
先生が一人で判断するのは不安もあるので院長にも診てもらうという。
「おめでとうございます。男の子の可能性が高いようです。ここまで映っていればほぼ間違いないでしょう」
院長先生の言葉を聞いてやっと実感が湧いてきたな。
まだ産まれるまで確定した訳では無いが、ヨシ!とはなる。
残りの子の検診も院長先生が診てくれる事になった。
今の所、六分の一で男の子だ。まだ居る可能性もあるとの事。
次の子は女の子だった。
まあそうだよな。
残り全員女の子でも約二十分の一。まあまあな実績と言える。
それでも凄い。
なんて皆が思っていた。
「男の子です!」
「男の子です!!」
「女の子です」
「男の子です!!!」
「女の子です」
「男女男男女男女ですか。信じられません」
院長先生が来てから七分の四。
妻を合わせても十二分の四。
三分の一なんて前代未聞だと院長も驚いている。
そんな事より院長先生!
その言い方はダメだろ!
頭の中が…
男女男男女男女♪
で埋め尽くされる!
いにしえの歌だ!
修学旅行で男女が並ぶヤツ!
男女男男女男女♪
フゥ♪フゥ♪
「院長先生!男子が若干女子より多いです!」
「…はい、そうですね。全部で女の子十人、男の子十一人、一人多いですね」
やっぱり伝わらないか。
って、いつの間にか検診終わってるし!
女の子十人に男の子十一人!?
半分じゃん!五割じゃん!
まあ俺の中の常識だと普通なんだけど。
院長先生なんて興奮してどうやって行為をしたのか?と聞いてくる。
体位は?挿入の深さは?時間は?
女性のオーガズムは?
耳は噛んだのか?
終わってから逆立ちしたのか?
後半は都市伝説みたいだな。
聞かれるまま答えたけど、参考にはならないだろう。
女の子を気持ち良くさせようなんて男はいないようだし。体力的に上に乗って動ける男もいない。
それにこれは転生特典の可能性もある。
しかし五割か…
あれ?これはマズい事になるのかも。
一度頭に浮かんでしまったら不安になってくる。
五割の男子として俺が狙われるのは仕方がないとしよう。
だが男児を妊娠した子が狙われる事もあるのか?
たとえば日本一の出生率を持つ男性だ。
このまま出産となると日本一の座が危うくなるだろう。
子供が産まれなければ実績になんてならない。なら産まれる前に母子共に…なんて考えるのではないか?
俺の考え過ぎかも知れない。
どうにかエコー検査の結果だけでも隠して貰えないだろうか?
産まれてしまえばどうにかなるだろう。
それか日本一の座は表向きはその男性に持っていてもらうのもアリだと思う。
俺としては桜子さんのお母さんであるスミレさんに納得してもらえればいいのだから。
しかし、この院長先生を止められそうに無い。今にもレポートを纏めて学会にでも発表しそうな勢いなんだ。
こういう時はアレだな。
うん、権力者を頼ろう。




