表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
貞操観念逆転世界で『催眠アプリ』を手に入れた俺はクラスメイトに少しエッチなお願いをする~なお彼女達は催眠には掛かっていない  作者: 優香猫


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

54/56

学園長からの呼び出し

俺の城に招待するよ!夜のダンスパーティーをしよう!


我ながら良い誘い文句だったのではないだろうか。

隠語に隠語を重ねてスマートな誘い方だ。もう誘い下手なんて言わせないぞ。


ニマニマしながら自習室へと歩いている。


姫と木こりの姉妹とお爺さんに王子が並んで歩いているんだ、目立つ。


あと着替える時間が無かったとはいえ、お爺さんの変装は解いて欲しい。

いくら俺でもお爺さんは抱けない。

そのくらい完璧な変装なんだよな。


演劇部の皆は公演の成功に興奮している。


「あんなに盛り上がったのは陽太様が居たからなのよ。男装の王子様ではこうはいかなかったわ。本当にありがとう」


部長さんが言うには、なんでも普段プロが行う演劇では『白雪男装王子』という題名らしい。

女性が男装して王子役をやり、その王子を眠らせ観客が好き勝手するのがウケている。


そういう事か。演劇って静かに見るイメージがあったんだよ。それなのに今日のお客さんは良く喋るなと思っていたんだよ。


知らなかったのは俺だけだったのか。


「でも陽太くんが知らなかったのが逆に良かったのよ。新鮮だったし、最後のキスからのディープキス、そして自習室に誘う流れ。あの後お客さんなかなか立ち上がれなかったのよ!全員濡れてたわ!」


本当かよ。


「抱き付いて匂いを嗅いだり、あのパンツ見せ付けるクダリなんて女性なら一度は妄想する事よ。あれ?部長って確か下着…」


「嫌~!陽太様になんて物を見せてしまったのよ私」


「いやいや、この後ちゃんと見せてもらいますから皆の」


「「「「いや~ん♡陽太様のエッチ♡」」」」




ピンポンパンポーン♪


『一年A組の陽太様、至急学園長室までお越しください。至急学園長室までお越しください』


ピンポンパンポーン♪


「「「「そんなぁ~」」」」


なんで皆は落ち込んでいるんだ?


そんなのブッチすればいいだろ。ブッチは死語か。


「陽太くん、これを見て生徒手帳のここ!学園長からの呼び出しには直ちに答える事。男性も特別扱いとはならない。直ぐに行かないといけないの!陽太くん」


「え~、嫌だよ!俺のこれどうするの?もう限界だよ!生殺しだよ!」


「「「「そんなの私もだよ~」」」」


最後に皆とハグとキスをして、後日絶対に誘うからと約束して学園長室へと向かった。



学園長には一言言ってやらないとだな。

この学園の一番偉い人だろ?言える訳無いよなぁ。



学園長室の前では学園長自ら出迎えてくれ、そのまま頭を下げられた!


「陽太様、急な呼び出し本当に申し訳ございません。陽太様に会って頂きたい人が中に居るのです」


ふむふむ、学園に多額の寄付をしている財閥の孫娘か。学園長も断り切れなかったのだろう。

俺に何か頼みがあるようだ。


って絶対に面倒なやつだろ!嫌だよ!


「会うだけ会って帰られてもいいですから!どうかお願いいたします!」


会うだけだよ?

頼みごとを聞くかは分からないよ?


コンコンコン♪


ドアをノックして学園長に続いて入る。


目の前のソファーには優雅に紅茶を飲む令嬢が居た。女の子やお嬢様なんて言えない、令嬢だ。


俺に気付くと立ち上がり綺麗なカーテシーで挨拶をした。見るからに上質なワンピースの裾を持ち膝を曲げる姿に見惚れた。


「お初にお目にかかりますわ。わたくし桜子さくらこと申します。以後お見知りおきを」


桜子という名前通り綺麗な美人さんだ。


一人称が「わたくし」なんて言う人だ。絶対に関わってはいけないと俺のセンサーが反応する。


帰りたい。


とりあえず挨拶か。


「ご、ごきげんよう」


…無理だ。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ