ガンバレ♡
「「はいはい!こっちにも【ようたライス】一つお願いします。あとドリンクSSサイズも」」
オムライスに文字を描いていく。
『すき♡』
『LOVE♡』
『アイシテル♡』
猫の絵なんかも描いてみた。
「美味しくなぁれ♡萌え萌えキュン」
「「「キュン♡」」」
お嬢様たちも分かってきたのか一緒に「キュン♡」と言ってくれて楽しい。
「キュン♡きゃあ♡」という盛り上がりを聞いたからか、さっきまで廊下から様子を伺っていたお客さんも入って来て満席となった。
入れなくて並んでいるお客さんもいるな。
そろそろ最初のお客さんが帰る頃か…
えっ、まだ帰らないの!?
どうしよう、「もっと陽太様と居りゅぅ♡」とお嬢様たちが帰らない。
「お嬢様、そろそろお時間ですので『いってらっしゃい』しましょうか」
「嫌よ!制限時間なんて聞いて無い!」
瞬間、警備員が厳戒態勢になるが手で制した。
そうだよな、急に帰れなんて酷いよな。
「なら、最後のサービスです。これを見たら『いってらっしゃい』しましょうね♡撮影はダメだから、しっかり目に焼き付けてね♡」
しぶしぶコクりと頷くお嬢様、俺はフリフリメイド服のスカートを少しずつ持ち上げ太ももを見せつけるように捲っていく。
「っ!陽太様の太もも♡すべすべ♡ごくり」
もう少しだけサービスしちゃおう。
「あぁん♡パ、パンツ見えそう♡あっ♡ごちそうさま♡」
ギリギリ見えなかっただろう。
だが、さっきまでの怒りは消えたようだ。
モジモジと膝を擦り合わせ恥ずかしそうにしている。
お嬢様の頭をポンポンと撫でて。
「じゃあ『いってらっしゃい』しますよ」
「はいぃ♡」
「お嬢様、いってらっしゃい♡来週からのお仕事頑張ってくださいね♡頑張れ♡頑張れ♡」
「はぅ♡《《頑張って》》来るね♡」
「「こっちも『いってらっしゃい』お願いします!」」
いってらっしゃいはメニューじゃ無いんだけどなぁ…
なんかお会計お願いします。みたいな感じのノリになってるのか。
あのお嬢様だけという訳にもいかないか。
裏太ももが見たいの?
いいよ、ほらっ♡
もう少しでお尻見えそうな所までだよ♡
胸のハートが見たいの?
いいよ、ほらほらっ♡
前屈みで胸のハートに隙間を作って♡
乳首見えそうな気がするでしょ♡
お嬢様が頭を差し出して来るので撫でてから『いってらっしゃい』をした。
お嬢様たち「ごちそうさま」が言えてエラいよ。
「学校頑張ってね♡ガンバレ♡ガンバレ♡」
「ガ~ンバレ♡ガ~ンバレ♡」
「イってらっしゃい♡お嬢様♡」
こんなのでお嬢様は頑張れるようだ。
動画撮れない事を悔しがるお嬢様まで居たな。
さて、どんどん接客だ。
なのにクラスメイトの動きが悪い。
みんな前屈みになって内股で歩きづらそうにしている。
「ほらほら皆、もっとテキパキ動かないと。お客さんあんなに待ってるんだから」
「「「陽太君のせいだよ!」」」
ん?俺のせい?
「陽太君の服からは陽太君の匂いがして抱き締められているみたいだし、そこにあんなの見せられたら…」
「あんなの?」
「見えてるのよ!お尻もTバックも前の膨らみも胸のポッチも!あんなの見せられたら濡れて歩けないわよ!もう誰でもいいから選んで自習室に連れて行ってよ♡」
そんなの…
「…ダメに決まってるだろ!このお客さんどうするんだよ!」
「「「一瞬間があったよね?」」」
ぐっ、俺だって行きたいよ。
悠斗なんて抜け出して今頃ヨロシクやってるんだ。俺だって、と思わない訳ないじゃないか!
だけど今日は最後まで男装カフェをやると決めていたんだ。
それにお客さんが楽しそうにしてるのを見るのはこっちも楽しくなるから好きだ。
「もう少しだけ頑張ろうね。ガンバレ♡みんな♡」
「「「そんな~」」」
「終わったらいっぱい甘えていいから♡」
「「「うん♡頑張りゅ♡」」」
そんな感じで学園祭一日目が終わった。
◇◇◇◇
「もう夕方だよ。どうして役所の待ち時間はあんなに長いの?」
「まあまあ、陽太君の等身大パネルとソックスも申請出来たのだから善しとしましょうよ」
「それより男装カフェは問題なかったのかな?」
「大丈夫だろ、オムライスに文字書いてドリンク出すだけなんだ。やらかしようが無い」
「見て、トレンド入り」
【ようた】
【ようたピース】
【ようたハート】
【ようたソックス】
【ようたキスマーク付き生写真】
【ようたライス燃え】
【ようたガンバレボイス盗撮】
「「「「何があったのよ!!」」」」




