個室マッサージ「裏オプありますよ」
バスケ部先輩に腕枕をすれば頭を俺の胸にスリスリと擦り付け甘えてくるのが可愛い。
さっきまでは敵だったが施術が終わればノーサイドみたいな精神だ。
「ねぇ亜実、あのマッサージ予約出来るの?」
「え?キャプテン?」
「「「亜実ちゃん!私も予約したい!」」」
「ええ~、私に言われても~」
バレー部は仲が良く亜実がワチャワチャと囲まれているのに対して、バスケ部の方はというと瑞季と一定の距離を取り、話たくても話せないといった感じになっている。
しばらく腕枕をしながら話に聞き耳を立てていたのだが、なんだか様子が変わってきた。
亜実への質問が普段の教室での俺がどんな感じなのか?となると、亜実はある事ある事話し始めた。頭撫でたりキスしたりなどなど。
亜実に悪気なんてないのは分かっている。
全部本当の話だし。
「「「いいなぁ」」」
「「「私も一年A組になりたい」」」
「「「羨ましい」」」
長年空気を読んできた俺は空気に敏感だと思っている。
皆の言葉に引っ掛かった。
『ズルい』
『一年A組ばっかりふざけんな』
『ムカつく』
裏を返せばそういう事だろう。
確かに色々な部活に顔を出すようになったが、身体的接触はして来なかった。
今日が初めてだな。しかもエッチな接触。
このままではヘイトがA組に向いてしまう。その前に対処しよう。
「先輩、俺はもう行きますね。うんうん、優しくしていたらまた来ますから」
ギューっとしがみつく先輩を離しバレー部の所へと向かった。
「どうも、バレー部のキャプテン先輩!マッサージの予約していただきありがとうございます。これからしますか?」
「え?私?どうしよう亜実、助けて」
「えぇ?して貰えばいいんじゃないですか?」
そういう事だ。
A組だけではなく、優しくしている先輩にもチャンスがある。そういう実績と噂が欲しい。
バスケ部先輩のせいで、高身長オイルテカテカ女子という性癖が新たに開発されたからでは無い。
そのムチムチの二の腕で腕枕されたいなんて少ししか思っていない。
「でも私なんて学園一のデカブツ女なのよ。一年の時なんて遠くから男子を見てただけで気持ち悪い怖いって言われたのよ」
「そんな事ですか、あっ、そんな事では無いですよね。でも陽太なら大丈夫ですよ。外見や陰キャ陽キャなんて気にしないですから。背が高い低い、痩せてる太ってる、そんなの全部性癖にしてしまうんですよ♡」
亜実さんや!それ褒めてるのか?
「それに、ふん♡私のこんなムチムチの太ももが一番好きだなんて言って、膝枕して欲しいなんて言ってくるの。もちろん密室で♡」
「「「密室膝枕!」」」
「ふん♡しかも二回も♡」
「「「二回目があるの!?」」」
亜実さんや、その無自覚にマウントというか自慢するの止めた方がいいよ…
「たぶん皆逝ったのに自分だけ逝ってないからキャプテンとイチャイチャしたいという誘いだと思いますよ。誘うの下手なので」
ぐは、やっぱり誘うの下手なのか俺。
「わ、私じゃなくても。あ、亜実がして貰えばいいのではないの?」
「私はすでに二回したからそういう事は止められてるのです。あそこのバスケ部の瑞季は今週、陽太の家にお泊まりだから彼女も無理」
「「「男子の家にお泊まり!」」」
「さ、キャプテン!して貰いましょう」
そうだ言っておかないと。
「皆の前では恥ずかしいですよね?シャワー室もあるから俺の自習室でマッサージしますよ。さぁ行きますよ。手を繋ぎます?それとも王子様抱っこしてくれます?」
「はわわ、どうしよう亜実~」
「「「キャプテン!おさわりNGですからね!」」」
おさわりNGはバスケ部だけだから!
キャプテン先輩の手を取り自習室に向かった。
後ろでは瑞季達一年にバスケ部の先輩が謝っているのが見えた。
謝罪を受け入れると瑞季がお泊まりする事を追及されているようだ。だがそこは女子トークを楽しむかのような柔らかい空気に包まれていた。
◇◇◇◇
バスケ部先輩にしたようなマッサージ展開になっている。
バレー部キャプテン先輩は真面目な人だ。
身体をくねらせ感じていても触れては来なかった。
最初に少しだけ焦らして、後は逝かせまくっている。
肌は紅潮してオイルでテカテカ♡
もう、たまらんわ♡
「キャプテン先輩!もしよろしければ(裏オプションもありますよ♡)」
後半の大事な所は耳元でささやく。
「裏オプション?」
「(ゴニョゴニョ)」
「っ!!お願いします」
では、このままパンツずらしてと。
うぉぉ~♡キャプテン先輩♡




