学園を休んで警護官と肌を重ねた
「ヨータ、よしよし」
千春を膝の上に乗せ対面で抱き合い、千春の黄金比デコルテに顔を埋め頭を撫でられている。
絶賛甘やかされ中だ。
俺の「学園行きたくない」を聞かれていた様で、心の内を懺悔しているうちにこの体勢となった。
「ヨータが罪悪感を感じる事なんてない」と全肯定してくれる。
ここで「ばぶばぶ」なんて言えたら赤ちゃんプレイヤーになれただろうが、恥ずかしさが勝ってしまい言えない。
「横になって、少し眠って、頭撫でてるから」
ああ、心地良い。
うとうとしてきた。
「今日はヨータ学園…」
「真理さんの…」
うん。
「ヨータは動かなくていいから、繋がらせて♡」
そんな雰囲気ではなかったよね?
やっぱり女の子の性欲が強いんだな。
「私も動かないから♡このまま寝ようね」
「うん、おやす、み」
軽く抱きしめ、文字通り全身に千春を感じながら眠りに落ちた。
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どのくらい寝ていたのだろうか?
罪悪感も軽くなった気がする。
ベッドには俺一人だった。皆は学園に行ったのだろう。
「おはようございます、陽太様」
「うわっ、びっくりした!おはよう真理さん」
いつものように起きると警護官の真理さんが横に立っていた。
なんだか申し訳なくなってしまう。
でもこの気持ちはそういう事なんだよな。
「今日は学園を休んだ事だし、真理さんとデートに行きたい。服を用意してくれる?」
「おまかせください!陽太様♡」
頭撫でられながら千春に言われたんだ「学園休んだっていいんだよ」って。心が少し軽くなったんだ。なので今日だけ休む事にした。
デートしよう。
「シャワー浴びてくるから」
「搾精の練習しますか?お手伝いします」
「いらないから」
まったくこの人は…
◇◇◇◇
いつものショッピングモールで買い物デートをしている。
真理さんはミニスカスーツでは無く、落ち着いた雰囲気のロングタイトスカートに柔らかい素材のブラウスを合わせた女性らしくエレガントなスタイル。
俺もパンツにジャケット、これから向かうレストランでも浮かない格好をしている。
そう、夜景の見えるレストランを予約してあるんだ。
もちろんダブルの部屋も取ってある。
やる気満々なの恥ずかしいが真理さんを誘うんだ。
特別警護官には越えてはいけないラインがあるというのは聞いていた。
性的接触なんてしたら物理的に首が飛ぶらしい。
搾精の練習なんてグレーゾーン。
今まで一線を超える事はなかった。
だが俺から誘っての行為はOKなんだとか。
千春から聞かされなければ知らなかった。
知らない事ばかりだよ。
クラスの子は全員が俺の家に泊まりでのエッチを希望しているらしい。
なので俺の理想のシチュエーションは真理さんと叶える。叶えたい。
もう何を食べたかなんて覚えてない。
ステーキなんて味がしなかった。
デザートを食べ終えると真理さんも緊張の面持ちで俺を見ている。
何をやってんだ俺は!
真理さんを緊張させて待たせるなんて。
いつも誘われ待ちで、陰キャ体質が抜けない。
少しくらい我が儘で傲慢になったってこの世界の性欲男子なら普通なんだ。そこは見習え!
それに真理さんが欲しいんだろ!
真理さんの手を取り立ち上がらせる。
夜景なんかより真理さんが綺麗だ。
「ホテル取ってあるんだ。真理さんが欲しい。いいかな?」
「はい、ありがとうございます、陽太様」
瞳に涙を浮かべ抱き付いて来る真理さんにキスをする。
パチパチ♪
パチパチ♪
離れた席のおば様グループやレストランのスタッフから祝福の拍手だ。
「まあ素敵ね」
「お姉さんおめでとう!」
そんな声に送られレストランを後にした。
◇◇◇◇
「真理さん凄かった。ごめん今まで八十点とか言って、百点だよ真理さんが」
俺のフェチパーツは勿論。
攻守のバランス。
身体の相性が最高だった。
肌を重ねないと分からない事もあるんだな。
悠斗の言ってる事も分かった。
飲み込んだ。
明日は学園に行くとしよう。
「ではまだまだ百点ボディーを味わっていただきますね♡寝かさないですよ♡陽太様♡」
「明日は学園行くから~♡くはっ」
お手柔らかに頼みます。




